11 話 真実 ページ12
部活が終わり、片付けの最中。
最近研磨が俺と一緒に下校したがらないのでいつも一人だ。
まあ、俺と帰ると俺の用事に付き合わされるからだろうが。
行きも時間が合わないためパス。
ほとんどはAと一緒に行く。
だが、あいつは部活に入っていないので帰りは結局一人になる。
寂しい奴ではないので勘違いだけはしないでいただきたい。
「ねぇ、クロ」
「うお！？」
そんなことを考えていたら研磨に声をかけられた。
「急に後ろから話しかけんな、驚くだろうが」
「え、ユキ来たんだけどいいの」
「俺が悪かった」
それなら全然かまわない。
むしろ大歓迎だ。
体育館の入り口に立っているAの名前を呼ぶ。
「あ、黒尾。部活中悪いな」
「今片付け中だから別にいいよ」
何で居るのか、と問うと。
「図書室でべんきょー。
思ったより長くなったから黒尾居るかなーと思ってきてみた」
彼 女 か よ。
来てみたってなんだ、女のセリフだろ。
「おう。ちょっと待ってろ。すぐ終わるから」
「うん。じゃあ門の所で待ってる」
Aは手を振って校門の方へ歩いて行った。
もう一度言う、彼女かよ。
優越感に浸っていると、研磨が「心配いらないみたいだね」と言ってきた。
頷くと、なぜか引き気味にこちらを見てくる。
「クロってユキのこと大好きだよね」
「…ああそうだな」
「今、ちょっと顔赤いよ」
「え」
頬を触ってみると少し熱い。
顔が赤いのは確かなようだ。
「大丈夫だよクロ。
俺はどんなクロでも幼馴染として受け入れるから」
「いやいやいや！
待て研磨！誤解だ誤解！」
この後研磨の誤解を解くのに時間がかかり、Aに「すぐって言っただろ」と怒られた。
確かに俺も悪かったけど、完全に俺と同罪のやつが一人いるんだが。
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かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(｀・ω・´) (2017年11月22日 17時) (
レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ！夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…！ はい、これからも努力させていただきます！ (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥！この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました！これからも頑張って下さい！ (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かミエ | 作成日時：2016年10月24日 21時
