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10 話 気持ちの変化 ページ11

その日の部活。

今でも頭にあるのは気づいてしまったあのことで。

部活にもあまり専念できずにいた。


「クロ、今日集中できてないでしょ」

そのことも長く共にいる幼馴染みにはばれる。


「…絶対A君のことだな」

「何故バレている」


近くにいた夜久には内容もバレる。

何故だ。


「だってお前が悩む事って大抵A君か部活の事だけじゃん」

「そうそう。しかもユキの事だと面倒なほど悩む」


夜久と研磨にズバズバと自分の知らなかったことを言われ地味にへこむ。

ちなみにユキというのはAのあだ名だ。
結城のうをとってユキ。

それにしても俺はAのことになるとそんなに分かりやすいのか…。

それともただ単にこの二人が鋭いだけか。

恐らく前者だと考えられる。しっかりしなければ。



「A君と言えばあれ凄かったよなぁ」

「…あれって何?」


夜久は研磨にあの事件のことを説明する。

…よく考えるとその場に夜久がいたということだ。
お前は隣のクラスだったはずだが。
暇人だったんだな。



「へぇ…。相変わらずいい人なんだね、ユキは」

まあそうだろう。
出会って数ヶ月で研磨を懐かせるくらいなのだから。


「にしてもカッコいいこと言うよな。
女子がキャーキャー言う理由も分かる」

「俺もユキは顔も行動もカッコいいと思う」


二人はAにベタ惚れのようだ。

相変わらずあいつはモテる。
しかし全く鼻にかけることはない。

それだから妬むこともできないわけだ。



結局二人と話していたらあの悩みなど無くなった。


Aはいい奴。
それでいいじゃないか。


それに省かれようが、Aの側には俺がいる。

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かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(`・ω・´) (2017年11月22日 17時) (レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ!夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…! はい、これからも努力させていただきます! (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥!この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました!これからも頑張って下さい! (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かミエ | 作成日時:2016年10月24日 21時

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