18 話 進めるか ページ19
.
ゆっくり、ゆっくりと、俺の歩幅に合わせて保健室まで連れて行ってくれたA。
「しんどいかもしれないけど、ベットで休んでいてくれ」
実際体は重かったし、むしろ今は休みたかった。
ベッドへ横になると、すぐに俺は寝てしまった。
.
「ん…」
目を開けて時計を見ると、部活が終盤の時間だ。
…しまった。
無断欠席してしまった。
明日、コーチに怒鳴られるな。と覚悟を決める。
「お。目、覚めたか」
「A、部活…」
そう言うと、Aは目を少し目を見開いた。
そして、「部活よりも自分のことを心配しろ」と怒られた。
「でも、明日怒鳴られることになるんだよ」
「はぁ…。
俺が言っておいた。黒尾は急用ができたみたいなのでこれませんって。」
つくづくこいつは気の利く男だ。
お礼を言って起き上がろうとすると、腹に痛みがはしる。
「馬鹿。まだ治るわけ無いだろ?」
「悪りぃ」
帰るときまでには良くなっているだろうか。そんなことを考えていた。
ふと、頭によぎったさっきの疑問。
Aが息を切らしていた理由だ。
もしかして俺が教室にいること、または危険な目にあうことを知っていたのか?
偶然ならば焦ることなどしないだろう。
気になると解決したくなってしまう俺はAに問うていた。
そのときAが一瞬動じたのを俺は見た。
36人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(`・ω・´) (2017年11月22日 17時) (レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ!夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…! はい、これからも努力させていただきます! (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥!この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました!これからも頑張って下さい! (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かミエ | 作成日時:2016年10月24日 21時