13 話 ページ14
もう一度、は？と聞き返してしまう。
「何言ってんだ。罪とか。お前は何も関係ないだろ。
むしろあいつらの仲を取り戻したいい奴だろ？」
それを聞いたAは笑って「分からない？」と言った。
俺は素直にうなずいた。
「こういう対立で一番悪い奴っていうのはね。
グループとグループの間で"繋ぐ"役割をしている奴なの」
繋ぐ。
俺たち音駒バレー部にとっては最も重要なことと言っても過言ではない。
それが駄目と言われても、普段いいという形でしか受け取っていないためか余計にわからなくなった。
「だってそうだろ？
どちらかを選べない。どちらも否定できない。
それはどちらも選んでいるようで実はどちらも見捨てている。
…俺は選べないんだ。
嫌われるのが怖いんだよ。」
ここまで聞いてハッとなった。
俺が考えていたことは間違いだったが…。
今、俺の顔はどんな顔になっているだろうか。
「失望したか？」
またAは笑った。
笑うところじゃねぇだろ。どんな気持ちで笑ってんだよ。
そう言いたかった。でも、口が動かなかった。
衝撃だったからだろうか。
「俺はいつも選べない。
だから黒尾。俺のこと、いい奴だって思うなよ。
最低な人間なんだから」
選べない。
それは味方の振りをして、実は敵とも繋がっている。
そんなスパイのような裏切りをすることになるのだから。
…でも、何かが違う。
こんな話は無しにして！と話し始めるAに生返事しかできなかった。
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かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(｀・ω・´) (2017年11月22日 17時) (
レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ！夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…！ はい、これからも努力させていただきます！ (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥！この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました！これからも頑張って下さい！ (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かミエ | 作成日時：2016年10月24日 21時
