ある従者のありふれた結末 (ページ41)

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「ドロシア、ジェシカ、オーフェリア、ウィレミナ。席につきなさい。それで、ガリオンはどうしたの？」

「さあ？あいつの事だし、忘れてるか興味ねーかのどっちかだろ。いつもの事だしさっさと始めようぜ」

「ドロシア！足を机に乗せないでちょうだい」

　アメーリア様の一言でお嬢様達は席に着席。ドロシア様は机にその長い足を投げ出して、そうどうでも良さそうに言います。アメーリア様は眉間に皺を寄せて嗜めます。

　ヘムロック様はそれらを眺めて、そしてゆっくりと席を立ちます。

　立っているのを見ると、改めてヘムロック様の身長が相当なものであると思います。猫背であるこの状態でも二メートル近く。しゃんと立ったら、もっと大きいのでしょう。

「アメーリア、後は頼むよ。私は用事があるから」

「ええっ……かしこまりましたわ、お母様」

　狼狽えるアメーリア様をよそにヘムロック様は出ていってしまいました。……ドアのサイズが合わないらしく、軽く屈んでいました。

　さて、と、アメーリア様は私を見据えます。

「まあ、まずはオリヴィアに自己紹介してあげましょう。ドロシアから順番に紹介をしてちょうだい。あまり不躾な事はしないでちょうだいね」

「なんであたしがそんな配慮しなきゃいけねーんだよ」

「ドロシア！」