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「……んー?」

 目が覚めます。私は椅子に座って、机に突っ伏していました。どうやら絵を描いていた途中で眠ってしまっていたみたい。今は何時?慌てて時計を見ますが、まだ五時頃。

 起きて、身支度を整えます。まず髪を櫛ですいて、服も着替えます。次は顔を洗わないと。地図を見てみます。裏の方には、作業用の井戸があるみたい。ここで顔を洗いましょう。

 井戸についたら水を汲み取って、それで顔を軽く洗います。眠気が完全になくなって、さっぱりします。

 それを終えたら、一度部屋に戻ります。時計を見ると五時半。

「おーい、オリヴィア!起きてる?」

 ノックと共に、ドアの外からフランキッスの声がします。ドアを開けると彼女は感心したような顔をしました。

「もう支度をしたんだ、やるじゃん!六時に食堂が開かれるから、朝ご飯を食べようよ!あ、それとねー、九時には二階のイベントフロアに行っといて」

「二階のイベントフロア……ああ、ここですね」

 間取り図を確認します。お城の東側にあるみたいですね。けれど、どうしてイベントフロアに?そんな私の疑念を感じ取ったのでしょうか、フランキッスは少し声のボリュームを落として教えてくれました。

「ヘムロック様から聞いたんだけどね、オリヴィアはお嬢様達の誰かの従者になるみたいよ。お嬢様達、オリヴィアを自分の従者にしたがってるみたい」

「そうですか。九時になるまでは何をしていましょう?」

「何もしなくて大丈夫よ。とりあえずほら、ご飯食べに行こうよ!今日の朝ご飯はチーズのグリルだよ!これがまた美味しくて……」

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月1日 21時

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