今日:22 hit、昨日:0 hit、合計:4,960 hit
小｜中｜大
35 ページ36
夕食はコンソメスープとバケット、ベリージュースでした。結構美味しかったです。
「オリヴィア、オリヴィアってどうしてここに働きに来たの？」
「私は家のしきたりと言いますか……私の家は従者として働く事が代々の掟だったんです。フランキッスは？」
「キスカだってば！えーと、あたしとお姉ちゃんはね、昔ヘムロック様に助けていただいたから、その恩返し。親もいないしね、ヘムロック様が母親みたいなものっていうか……あ、これ言わないでよ？恥ずかしいし、普通に不敬だしさ！」
夕食の後に、大浴場で身体を洗います。フランルージュさんは少し用事があるらしく、フランキッスと一緒に湯船に浸かります。
「それより、明日から働くんでしょ？頑張ろうね！そうそう、このお城で働く時に気を付けた方が良い事っていくつかあって……」
フランキッスはそこで、少し声を小さくして、私の耳元で囁きます。
「このお城には七人のお嬢様がいるの。アメーリアお嬢様、ドロシアお嬢様、ガリオンお嬢様、オーフェリアお嬢様、ウィレミナお嬢様、それと……末のお嬢様。それでね、不敬だからあまり言わないでほしいんだけど……ドロシアお嬢様とジェシカお嬢様のご機嫌だけは損ねちゃだめよ。あと、末のお嬢様を見かけたらその場からすぐに逃げて。末のお嬢様は普段旧館の方にいらっしゃるのだけど……まれにお城にいらっしゃるの。特徴的な外見をしてらっしゃるから、遠目にでもすぐ分かるわ。良いね？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
