恩讐と海 ページ10
口調・一人称合ってるかわかりません(´・ω・`)
「エドモン、夏だから海に行こうよ!」
Aが誘い出した。
エドモンは腕を組みながら、自身のマスターが持っている浮き輪を見つめた。
「マスター。他の奴と行かないのか?」
「えぇ〜?」とAは声を漏らした。
その漏らした声にエドモンは少しイラッと来た。
「えっとね、いつもエドモン頑張っているじゃない?でも、偶には遊んでもいいんじゃないかなって思ってたの。」
そう言い、Aはエドモンに浮き輪を構え、「ほら!マスターの言うことは絶対なんでしょ?だったら、早く行こう?」と、言いすぐさま玄関へ走り出した。
エドモンは少し唖然したが、少し微笑み
「全く、Aらしいな…」
と、小さく呟いた。
「暑い」
「仕方ないよ、地球温暖化ってのが進んでるんだからさ!」
気温は30度近くらしい。まさかこんな炎天下で海に行くとはエドモンは思わなかった。
周りは水着姿の男女が日焼けをしに仰向けになったり、サーフィンをしようとサーフボードを持って走り回ったり…よくこんな気温で日焼けできたなとエドモンは言いたかったが、心に止めた。
「というか、エドモン。暑いなら、その上着脱げばいいんじゃ…」
「俺もオシャレというものを楽しむに決まっている!!」
と、エドモンは自慢げに掛けていた眼鏡をクイッと上にあげた。
Aはそんなエドモンを視界から避けようとし、辺りを見回した。
すると、大きくかき氷と書かれた看板に目をつけた。
「エドモン、かき氷食べる?冷たくて美味しいよ」
流石にエドモンもかき氷は知らなかった。
「それは美味いのか?マスター。」
「当たり前だよ、でも一気に食べちゃったり食べ過ぎたりすると頭が痛くなるけど…」
興味深々にエドモンはかき氷機でかき氷の出来上がりを見ている。
余程、気になるんだなとほんの少し笑いそうになった。
「うむ、これは美味いぞマスター!」
エドモンはメロン味のシロップがかかったかき氷を食べて満足のご様子。
Aもかき氷…ではなく、昼食代わりにフランクフルトを食べていた。
朝から何も食べてない為、かき氷では物足りないと感じるのだ。
「マスター」
「ん?どうしたの?」
エドモンがAに声をかけた。
「海は楽しいな。」
なんだそういうことかとAは思いながらフランクフルトを頬張った。
いつもは1人で海に行ってた。
でも、今年の夏は楽しくなりそうだ。
そう感じ、Aはエドモンの口元についているシロップを見て笑っていた。
42人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?アーチャーのギルガメッシュお願いします! (2018年9月17日 22時) (レス) id: e732976109 (このIDを非表示/違反報告)
茉佑(プロフ) - 更新頑張ってください!エドモンお願いできますかね…? (2018年7月3日 17時) (レス) id: a15bfb1d08 (このIDを非表示/違反報告)
ジルコニア - 深くて すごくいい作品ですね!!リクエストいいですか?天草さんお願いします!楽しみにしてます! (2018年5月24日 0時) (レス) id: a23ffdeb60 (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - リクエストよろしいですか?いくらかかっても良いのでホームズお願いします…。頑張ってください^^ (2018年5月21日 0時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
喰み娘(プロフ) - 雹さん» なるほど、新宿の方でしたか。納得しましたご回答ありがとうございます。FGOの短編集はあまり多くはないので喜ばしく拝見させていただいています。これからも楽しみにしていますね。 (2018年2月14日 9時) (レス) id: 7a94902545 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雹 | 作成日時:2018年1月27日 23時