貴「年を跨いで妖怪ウォッチ！」オロチ「メリークリスマス」ふぶき「第四段ありがとぅ！」【第四段】

プレゼント配るのって、秒速何kmでいけば間に合うんだろう ページ2

A「うおおおおおおおおお！！！」

どうも、毎度おなじみAです。
只今オロチとふぶき姫と共に全力でサンタさんやってます……

オロチ「くそっ、もっと早く走れないのか！」
ふぶき「オロチこれ走ってない飛んでる！それにトナカイにそんなこと言ったって通じるわけ無いでしょーー！！」
A「ヤバいよヤバいよもう１時まわってるよ！！」
某リアクション芸人のモノマネじゃないからね！

ふぶき「これで大体45%配り終わったわ……」
オロチ「A、今何時だ……」
A「えっと……午前２時半」

ふぶき「これ、夜が明けるまでに配り終わるのかしら……」

プレゼントの約半分は配り終わったとはいえ、まだ袋は１２個も残っている。
唯一の救いは、配るのが関東地方だけで良かったことだ。が……
A「おわんねーよこんなのォォォ！」
……その関東地方が、予想外に広かった。

オロチ「弱音を吐くなA、二時間かけて半分配り終わったんだ、４時までには全て配り終わる！……はずだ」
A「はずだって何だよ！確信持ってから言え！」
ふぶき「こんな所でギャーギャーやってる場合じゃないでしょ！早い所配り終わんないと……関東の子供たちを泣かせるわけにはいかないわ」

妖術を使って家に忍び込み、子供の希望にあったプレゼントを枕元に置いておく。そしてまた気付かれないよう家を出る……
こんな泥棒みたいなことをやっている内に、３人はだんだん目が回ってきた。

A「ついこないだまで、自分が貰ってた側だったのに……」
すーすーと寝息をたてて眠る少女の枕元にウサギのぬいぐるみを置きながら、Aはため息をついた。

＿嗚呼、俺も去年のプレゼントはウサギのぬいぐるみを頼んだっけな……

今はもう帰ることなどできない我が家を思い出し、Aは無性に悲しくなった。

……でも、俺が自分で妖怪側(こっち)で暮らすって決めたんだ。今更、未練なんて……

オロチ「Aー！早くしろ、もうあと３０個も配れば終わるんだ！」
A「マジで！うわっ、なんかスゲー達成感！」
ふぶき「アホー！まだ配り終わってはないのよ、急いでー！」

＿まあ、楽しくない訳じゃないし、良いよな。

Aはくすっと笑い、２人の元へ駆けていった。

クリスマスケーキって甘ったるいよね。こうなんかもっと上品な甘さにできねーのかコノヤロー！→←人物紹介

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