絶対可憐チルドレン＆兵部京介―未来の2人の女王― (ページ34)

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第32話　　戻ろうページ34

薫が顔を上に向けた先には…

今にも人を殺しそうな顔をした兵部京介が念動力で浮いていた

紫穂「あんなところに居たのね…！葵ちゃん！」
葵「了解や！」
葵の瞬間移動で兵部の目の前まで移動する

兵部は顔の表情を少し緩め、
「やぁ。女王、女帝、女神。それにヤブ医者」
と、言った

賢木「俺ついでか！？」
賢木が食って掛かるが誰もが無視

薫「ねぇ、京介。現実に戻ろう？」
薫が問う
兵部「…僕の命はのこりわずかだ。だったらここで死んだ方がいいじゃないか…。君達B.A.B.E.Lの為にも…ね」
兵部は言う

紫穂「っ！？じゃぁ澪ちゃんたちや他のAさん達のP.A.N.D.R.Aの仲間はどうなるっていうの！？」
葵「せや！みんな兵部少佐が目ぇ覚めるの待っとるんやで！！」
2人も言う
薫「そうだよ！そんなのうちらの為にもなってないよ…！お願い戻ってきて！」
薫も言う

兵部「仲間は真木や幹部、A達が居るじゃないか…」
それでも兵部も言い続ける
賢木「馬鹿じゃねぇのか！？全メンバーがお前の帰りを待ってるんだぜ！？」
薫「お願い…！戻ってきて！」
薫は願う

薫は思い出していたのだ
……パティのこと

……澪のこと

……A達のこと

誰もが兵部京介とゆうただ一人の帰りを待ちわびていたことを

紫穂「誰もが兵部少佐のことを待っているのよ！」
葵「ここから現実に戻ろうや！」

兵部「…君達がそこまで言うなら…ね」
兵部はやっとのことで承諾

賢木「なら戻るぞ」
賢木がそういうともうそこには賢木、薫、紫穂、葵の姿はなく
かわりに兵部京介がいた

兵部「…僕ももう少し大人にならなくちゃな…」
1人呟くが誰にも聞かれることなく、消えて行った

―――――――――――――

サイコダイブしてから1時間後の兵部の部屋

そこでは薫、紫穂、葵、賢木が幹部たちに話をしていた
A達ももう起きていた

A「ならもうすぐで帰ってくるわね」
それぞれ顔を見合わせ、頷き合いそして
兵部の方へ顔を向ける

それと同時に今まで一度も動かなかった指が少しだけ動く

ザワ！！
一気に部屋が騒がしくなる

葉「ジジィが起きた！」
真木「よかったです。少佐！」
紅葉「一時はどうなる事かと思ったわ！」
瑠華「本当によかった！」

そう
兵部が起きたのだ

兵部「迷惑かけたね。君達も。それに女王達もね」
静かにそう言い放つ

薫「京介のバカ…！心配させやがって！」
「そうよ！/せや！」
薫、紫穂、葵も怒鳴る