愛情その十三 ページ14
「ですからこの施設では────」
「ふぁ……」
13号先生の長ったらしい説明に、ついついあくびがもれてしまう。
さっさと実習に移れば良いのに、と思いながら焦凍の方を一瞥すれば
「………」
めちゃくちゃ真面目に聞いてた
あー、でもあの顔、内容は頭に入ってねえだろうな
──なんて悠長なこと考えていた矢先
「んッ？」
ピリッと空気が変わった気がした。
「あ……」
「何ッ、あれ…」
「皆さんさがって！」
13号先生がボクらを背に庇うように、前に出てきたがもう遅い。
敵様はもうとっくに、目の前にいたんだから
「こんにちは、雄英高校の皆さん」
黒いモヤが人型をなす
それは異様で、とても寒気のたつ風格だった
そして、直感した
────嗚呼、これが本物の“ 敵 ” か。と
「焦凍、ボクから離れるなよ」
「兄貴…」
二人で庇いあうように、近付いたがこれもまた遅かった。
ヴィランから無数に伸び出た黒い霧が、A組生徒の周りを囲む
そして──────
「焦凍！」
「ッ、兄貴！」
その霧にのまれる寸前、弟に向かって手を伸ばす
弟も僕に向かって手を伸ばす
しかし、その手は届かずボクは闇の中にのまれたのだった。
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みりん - 更新頑張って下さい！ (2019年2月19日 15時) (
レス) id: 1c80d95fcd (このIDを非表示/違反報告)
K・M - 夢主の弟依存具合と轟とのイチャイチャ好きです！続き楽しみにしてます！ (2018年10月2日 21時) (レス) id: 29b9975ff1 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2018年8月16日 8時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
まむまむさん - もう10早いがんばれ! (2018年7月27日 7時) (レス) id: c364ff21b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒氷雨 | 作成日時：2018年7月24日 21時
