第七夜 ページ9
中庭へ降りる階段
僕はいつもの様にそこで座り込み、姉上と楽しく土産話をしていたのに
「父上さ姉上のこと何の用で呼んだと思う？」
父上に急に呼ばれたとかで、呼びに来た従者とともにどこかに行ってしまった。
だから今僕は、
「知らねえよ。オレに聞くな」
ジュダルとお話している。
でもジュダルとの会話はこれといって盛り上がらず──
「詰まらない男だなぁ、ジュダルは」
「お前の方がつまらないっての」
グダグダとした会話が続くだけ
あとどれくらい、この会話が流れるだろうと思っていると突然、木の上からジュダルが飛び降り、軽やかに地面に着地してニヤリと笑った。
「(あ、この笑顔はめんどくさいやつだ)」
そして、僕の予想は当たる。
「それよりも迷宮攻略に行こうぜ？A」
「イヤ」
「即答かよ」
「だって魔導師は迷宮攻略しても、ジンとは契約が結べない。…そうだろ？」
「誰かの同行でいいじゃねえか。
ほら、例えば白龍の攻略に付き合うとか」
「断固拒否！」
プイッと顔を逸らす。
白龍の攻略のお手伝いなんて、やりたくない。ふざけんな。と心中で愚痴をこぼしながら、僕は太陽を模した杖先をいじりはじめた。
「それにさァ、」
ふと、あることを思い出し顔を上げないままジュダルに話し始める。
「なんだよ？」
「僕なんでか知らないけどさァ、
ジン達に嫌われてんだよね」
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『おまえは迷宮に立ち入るべきではない』
『あなたはただの魔導師ではないのです』
『その額の痣こそが印』
『貴様は、黒と白を混ぜ持っている』
『つまり我々ジンの敵だ』
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──────────
と、脳裏に焼き付いたジン達のセリフ。
「なぁんで、僕嫌われてんだろ〜…」
訳わかんないなぁ。
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(＊∀＊)ノ - おでこの赤いあざ、太陽の杖……(゜o゜;)ﾊｯもしかしてだけど〜←古い (2019年3月29日 3時) (
レス) id: f38d8ea21c (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 、、、さん» こちらの説明不足でした申し訳ないです。白龍は本作では第五皇子ということにしてあります。設定に付け足しておきました。説明不足で本当にすみません (2018年12月30日 10時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 紅玉姫超絶かわいいィィィィィィィィィ！！更新楽しみにしてます！ (2018年12月17日 19時) (レス) id: 98acb8ec1f (このIDを非表示/違反報告)
、、、 - 第四皇子って白龍くんじゃありませんでしたっけ？間違っていたらごめんなさい。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: 0235a92526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒氷雨 | 作成日時：2018年9月28日 23時
