▽｡ ページ10
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起きてしまえば楽なもので
まだ動くと軋むことを除けば、生活に支障はないので
担当医に退院を懇願したら
『アナタもう二度と目覚めれなくなってもいいんですか！？』と
ものすごい形相でめちゃめちゃ怒られた
…そりゃそうか
だがヒマなものはヒマなのだ
百「バカやなー…生命力に天晴れだね」
なんてからかいに来る奴もいれば
智「次病室出たら窓から落とすからね」
軽く脅しながらリンゴ食べさせてくれる人もいる
後者なんか背筋が凍る
しかし次やらかしたらホントに隔離されるので
渋々ベッドで安静にしていたら
先輩が入ってきた
翔「…怪我は」
「あ、脳震盪と全身打撲です…」
はー…と大きな溜め息を吐いた先輩が
両手を広げたので、何の躊躇いもなく飛び込んだ
痣と関節がクソ痛い
それにビビってるのか
少しぎこちなく背中をポンポン、とさすった大好きな手
生きてることの実感の無さに
心臓が震えて
なんとなく泣き出してしまった
だって怖かった
もう死ぬんだと思った
もうこの手に二度と触れられないかと思った
啜り泣く私を、壊れ物みたいに抱きすくめた先輩
きっと先輩も
智にぃも雅紀も、お父さんもお母さんも
私以上に心配してくれてた
死ななくて良かった
翔「俺が死ぬかと思ったわ」
「…すいません」
翔「金が無駄んなった」
「ごめんなさいね」
翔「っとだよマジ、あーくそ、やっぱ死ね」
「えぇ？(笑)」
首筋に顔を埋める先輩が
『俺より先に死んだらぶっ殺す』なんてワケ分からんこと言いだしたので
オデコに短くキスをした
そんな浮かれポンチの私は
翌日、派手に転んで捻挫をし
『アナタ死んでも文句言えないよ！？』と担当医と智にぃに
呆れられながら、ものすごい形相でめちゃめちゃ怒られた
…そりゃそうか
▽｡階段事故｡▽ Fin.
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りいあ - 続編希望です。こんなに胸がキュンとして感動したの初めてでした。本当に続編が見たです！ (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 1588cdc96c (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - とてもおもしろかったです！他にはない小説で！こんなのを待ってました！番外編もすてがたいし、続編もみたいです！！優柔不断でごめんなさい！続きが読めるのなら大喜びです！楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2015年3月25日 9時) (レス) id: c4bf6bd42a (このIDを非表示/違反報告)
りほ - この小説すごく面白いです！めっちゃはまりました！ぜひ続編を書いていただけるとうれしいです！ (2015年1月3日 16時) (レス) id: 16ed04486b (このIDを非表示/違反報告)
苺だいふく(プロフ) - スピンオフも読んでみたいです(*´∀｀*)無理しないで、頑張ってください！ (2014年12月16日 22時) (レス) id: e05890e4f0 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - このお話大好きです！！続きが読みたいです！応援してます頑張ってくださいq(^-^q) (2014年12月14日 21時) (携帯から) (レス) id: c9bd685473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pippi | 作成日時：2013年8月24日 21時
