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「Aちゃん、大丈夫？濡れてて気持ち悪いとか…無い？」
彼は自身のぐっしょり濡れたベストを脱いで、上半身Yシャツとネクタイのみでいた
私はベストを着たままだ。善逸君の犠牲のお陰で彼ほどに濡れてはいない
精々少し湿っているくらいだ
「気持ち悪かったらいつでも言ってね。俺ので良ければ何か貸してあげるよ」
彼の優しさが身に染みる…。
「うん、ありがとう…、ごめんね。」
私に気を使っているせいか、彼自身の事が疎かになっている様な気がする。本当に申し訳ない
私の『ごめん。』の一言の後。暫く沈黙が続いた。
「…肉まん、食べよう。冷めちゃうよ？」
少しだけ彼の声が震えている。
「あ、うん。」
彼はテーブルの上に置いてあったレジ袋から二つの包みを取り出すと、その内の一つを私の前へと差し出した
『肉まん』と大きな赤い字で書かれた120円ほどのそれが、何だか今日はダイヤモンド程の高価な物に思える
食べるのが勿体ない。
彼が包みを開いたら食べようと思い、じっと彼が動くのを待った
ざぁざぁと言う雨の降る音。落ちる水へ共鳴するように真っ赤な蝋燭が揺らめく。
「食べないの？」
「……えっ。」
膝の上に置いていた手を思わず上げてしまった
本当に思わず。中枢神経を通らない反応がとてつもなく憎かった
ただ反射的に上げただけで、何かをしようと思った訳でもない。
理由がないので、何をするのか、何をすれば良いのかが分からず、その場で固まってしまった
肉まんを食べるべきか。食べないべきか。
「もしかして…Aちゃん。やっぱりお肉嫌いだった？」
早く動け私の体ッ！
有らぬ事実を疑われている、彼のお金が勿体ないじゃないか！早く動けよッ！！
うぉらぁあああああああっ！！！！
胸の前でそっと両手を合わせた
「…いただきます。」
おっしゃァああああああああああああああ！！！！！！！！
その時、くすり。と善逸が笑った。
……包み紙を開けると、真っ白な生地が顔を出した。
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あああ - 返信がめちゃくちゃに遅れてしまい本当に申し訳ございません……！！ひぇぇ、神だなんて…！漢字が違います紙です紙っ…！ありがとうございます！頑張っていきます！ (2020年9月22日 15時) (
レス) id: 57687b0d2c (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 控えめに言って神です、大袈裟に言って大泣き出来るほどの素晴らしい作品です←これからも更新頑張ってください！！ (2020年4月8日 6時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
あああ - 凪さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません…、コメント頂き有り難うございます。控えめに言って最&高…！？嬉しいです！更新頑張って行きますので、これからも宜しくお願い致します！ (2020年2月11日 22時) (レス) id: d51802be4f (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 好きです控えめに言って最＆高 更新頑張ってください (2020年2月1日 22時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あああ | 作成日時：2020年1月7日 14時
