【キ/ヨ】旦那様は実況者【実/況/者】

清川家の朝 ページ2

Aside







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ





『んーっ……、』





7時、目覚まし時計とともに起きた






あ、えっと私が妻の清川Aです！





……自分で言っておいて、清川って照れるな






そんなことはさておき、清川家の1日は朝の7時にスタートします





旦那様は寝てるけど…






隣をチラッと見れば愛くるしい寝顔





真っ赤に染められた髪、





長いまつげ、





スッと伸びた鼻筋、





整い過ぎたこの顔…！





毎朝これを見るためにキヨくんより早く起きてるなんて言ったら殺されるけど





『うぅ、可愛い……』





今日もごちそうさまです。






本当はもう今すぐ抱きつきたいです…！





でも、実況者の旦那様は毎晩遅くまで編集したり、スタッフさんと連絡とったりしてる





『お疲れ様…』




……さてと、起こさないように朝ご飯の準備するか





私は、寝室から出て、適当な服に着替え、キッチンに向かう





結婚1年目だけど、この動作にはもう慣れてしまった





今日は何作ろうかな…キヨくんはなんでも美味しいって頬張ってくれるしなぁ…、





メニューをささっと決め、早速作り始める





なるべく、キヨくんを起こさないようにそーっとそーっと…





キヨ「何作ってるの…」





『ひゃあっ！』





急に、後ろからギュッと抱きしめられた





び、びっくりしたぁ……





『もう、やけどしそうになったじゃん！』





キヨ「…おはよう」





こいつ…まだ寝ぼけてやがる！





何と言ってもキヨくんはめちゃくちゃ朝に弱い





こうやって甘えてくるのも寝起きの時ぐらい





だから私にとっては至福のひとときでもある！





『お、おはよ…うございます』





みるみる自分の顔が赤くなっていくのがわかる





キヨ「今日は俺、目玉焼き食べたかった」





『う、うん…だから今作ってるよ』





キヨ「そう、ありがと…」





肩に顔を乗せて喋るもんだから、吐息が耳にあたってすごくくすぐったい…





耐えろ…私！これを耐えなかったらキヨくんがどっか行っちゃう…至福のひとときが終わっちゃう…！





キヨ「あ、ごめんトイレ」





『え、』





そう言ったキヨくんは腕をスルッと解いて、スタスタとキッチンを出ていってしまった





く、至福のひとときが終わってしまった…





まあ、今日はいつにも増して甘々だったからいっか





こんな感じが清川家の1日のスタートなんです

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