【キ/ヨ】旦那様は実況者【実/況/者】

レトさんは敵 ページ27

キヨside





朝。





やっとの事でつい今最俺メンバーが帰った





ｼｰﾝ…





静まり返る玄関





『やっぱ私、最俺といる時のキヨくん好きだな…』






キヨ「お前よくそれ言ってるよな」





『だって本当だし！』





キヨ「ふーん」





俺は実際、お前といた方が楽しいけど、





って言おうとしたけどやめた。てか、最近俺どうしたんだろ…いつか余計なことまで言いそうだな…





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ





すると、リビングの方から電話の着信音が聞こえてきた





『キヨくん？』





確認してみると、それはAのスマホからだった





誰からなのか確認しようと思ったけど、そこまで気にならなかったからすぐにAに渡した





キヨ「いやお前、ほい」





『ありーー、あ！レトさんだ！』





キヨ「……ﾋﾟｸｯ」





俺の顔が少しずつよがんでいくのが分かった





……レトさん。





『あ、もしもしーこんにちは！』





最近、Aとレトさんが仲がいい





別にそれは素直に嬉しいことなんだけど、2人は仲が良すぎる





それが最近引っかかっていた…独占欲ってゆーやつか…？





『あ、うんうん！あれねー』





電話も多いし、会うことも多くなってる





レトさん、そんなにAと気が合ったのか？





あんまり女の人とは仲良くするような人ではないのに





キヨ「……ん」





ソファーに座ったAの隣に座り、肩に頭を乗せる





『ﾋﾞｸｯ……う、ううんなんでも…//』





少しずつ耳を寄せ、電話の向こう側のレトさんの声に、耳をすました





レト[それはそうとさ、また2人で遊ばん？]





『うーん、嬉しいんだけど、色々忙しくてさ』





また遊ぶ約束してんの…、場合によっては電話取り上げるぞ本当に





レト[えー、ええやん！そっちはキヨくんおるしー、俺は独り身やもん！]





『じゃあ、結婚したらどうですか？』





こいつ…俺並みにひどいこと言うな…





レト[う…、Aちゃん…俺今、グサッときたで…]





てか、こんなことを言えるくらいの仲になってたのか





…気に食わない。





『ごめん、切るね！レトさんと違って忙しいから！』





レト[え、そんなAちゃ、]





ﾌﾟﾂｯ





Aは自然にソファーになだれて、俺の脚の上に倒れる





『はー、レトさんってうるさいんだね』





キヨ「やっと気づいたか」





今度、レトさんに会う





その時に叱っておけばいい

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