【ハイキュー】最後まで笑って【青葉城西】

笑顔 31 ページ33

仁花が合宿へ行って3日目。


既に私は暇を持て余していた…。



「ひーまぁぁあ！！」



「ちょっと！Aうるさいわよ！？」



「だって…仁花いなくて暇なんだもん」



「体調は？」



「んー…体温が37度後半で頭痛がするだけだよ」



「熱あるじゃない！寝てなさい」



「眠くないもん」



「治るもんも治らないわよ！？」



「治んないもん。」



ソファーでダラダラしてた体を起こしてお母さんの目を見てはっきりと言葉にする。


お母さんが傷ついてるのがわかる…。


でも…期待させないで。




「やめて……治らないとか言わないで…」



“貴方が…自分のことを諦めないでよ…。”



お母さんの声が震えてる。


ごめんね…こんな娘でごめんね…。



「大好きだよ…仁花も…お母さんも…。」



私がこんなことにならなきゃ…2人とも悲しんでなかった。


私も合宿に行って…皆と笑っていられたはずなのに…。




「…仕事行ってくるわね…ちゃんと寝てて」



「うん…いってらっしゃい」



微笑んでお母さんを送り出す。


閉まる扉の音…。




“ごめんなさい”




ドアに向かって発せられた小さな謝罪の言葉。

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