【ハイキュー】最後まで笑って【青葉城西】

笑顔 23 ページ25

隣で規則正しい寝息で寝ている仁花。



「いってくるね」


起こさず頭を撫でて声をかける。


私は大丈夫…。



ネットの準備をして…皆が来るのを待つ。



「A！？？」



「風邪大丈夫か？ 無理すんなよ」



「良かった！ やっと…学校来た」



制服のポケットにしまっていた退部届けを取り出す。



皆…驚いた顔でこちらを見る。



「え？何これ？」


「退部届け」



「いやいや！意味わかんないし！」



「こんな冗談笑えねぇぞ」



やっぱり…受け取ってくれないんだね？


私の決心を否定しちゃうんでしょ？




「冗談じゃないよ…。



ていうかさ…飽きちゃったんだよね。バレー部のマネージャー。


新マネ入って来たし…私いらなくない？




どうせ…白鳥沢には勝てないんでしょ？



烏野にも負けちゃうかもね。」




考えていた台詞を並べていく。


ごめんね…思ってないよ。



「A…まだ熱あるんじゃない？」



「A先輩…？」




やっぱり…信じてくれるんだね。


溢れそうな涙を抑える。




「だから！！もう飽きたっていってんの！！



全国行けるかだってわからない！！そんなの支えていられるわけがない！！」




「A先輩…っ！」





心ちゃんに退部届けを押し付ける。



これで終わり。



ごめんね…。




走って体育館を出ようとした時…腕を掴まれる。




「Aっ！！」





こんな時まで貴方なの？



ここまで信じてくれてるんだ…




涙が一筋溢れる気がした。



「離して…っ！！」




手を振りほどき走る…。



一階のトイレに慌てて入る。




「っ…」




止めどなく溢れる涙は…信じてくれてた仲間への喜び。




大好きだよ…皆。

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