【ハイキュー】最後まで笑って【青葉城西】

涙 16 ページ18

*及川side




今日は体育館の整備で部活が早めに終わった。



Aが部室の掃除をするから…はやく帰ってと急かされて着替えた。



「お前は帰らないのか？」




「岩ちゃんと違って…俺は優しいからAを送ってから帰るよ！」



「最初は余計だ！」



「A、今日は1人で帰るって言ってたけど？」




「内緒ね！ 待ってるってわかるとはやく終わらせようと無理するから！」



「んじゃあ…俺らは先帰るわ」



「俺も先帰るぞ」




「うん！ばいばーい」




マッキー達と別れ…校門で待つ。




1時間経つはずなのに…。




「遅いなぁ…」




寝ちゃってたりして！



仕事をきっちりとこなすAにしては珍しい。



部室の前につき…「A」っと声をかけて部室を開けようとしたが…



中からすすり泣く声が聞こえた。



扉を少し開けて覗くと…バレー部で撮った写真を持って涙を流してるAがいた。




泣いているところなんて見たことなくて…正直どうしていいのかわからない。




でも…俺は声をかけなかった。





大切なマネージャーが…女の子が泣いてる。




声をかけたらきっと隠そうとする。




1人で抱えたままになんてさせたくない。



扉を閉めて部室から静かに離れる。




「…どうしようか…」




とりあえず…俺だけで考えるより…皆で…。




及川☆大事な話あるんだけど…ちょっといい?




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