#147 ページ47
「お邪魔しマース」
「……マジで来た」
「マジで来ました。初樹宅、いえーい」
結構広めの玄関なのに、牧が居ると途端に窮屈に見える。
一応買っておいたスリッパを出して、一応用意しておいたスウェット一式を渡した。
「あれ、パジャマ貸してくれんの？」
「ん、新品だから」
「持ってるやつ貸してくれたので良かったのに」
「ズボンの丈足りないとか言われたら殴りたくなるから却下！！！！」
あはは！と可笑しそうに笑う牧を風呂場に押し込んで、
そのままリビングに向かい、ソファにダイブした。
「…やっば、」
牧が、家に居る。
多分他のメンバーが来た時の百倍緊張してるわ、俺。
「一応練習してきたんだけどさ」
「なにを？？」
身綺麗になった牧と二人、ベッドの上で向き合って座る。
「いやぁ、よくよく考えたら俺子守りって初めてで…
寝かしつけとかマジで未知の世界。ググッた」
「今子守りって言った？」
「俺童謡下手だからバラード用意したんだけど」
「聞けよ」
ダメだこいつ、ポンコツだ。ダディ人選ミスだよ、
このままじゃ真夜中ずっと宇多田ヒカル聞かされる。
てか、まず前提として緊張で眠れない。
音楽アプリを開きどれが良い？なんてマジな顔で聞いてくるバカに適当に返事していると、急に俺の顔を覗き込んできた。
「っ、なに！」
「樹ねむい？」
「ギンギンだわ」
「……よし、やめやめ！」
「うるせぇっ！！ぅわっ！！」
急に大声を出したと思ったら、そのまま抱き込まれベッドに一緒に横になった。
牧の鼓動がよく聞こえる。
「なんなの！！？」
「やっぱ人肌よ、これが一番」
「はぁ？」
「人の体温って安心するっしょ」
トーンを落として言われた言葉に、強ばっていた体の力を抜いてみる。触れているところが暖かくて、自ずと牧の背中に腕を回した。
「どう？」
「ん、眠いかどうかは分かんねーけど…」
「眠くなるよ、ポンポンもしちゃる」
ぽん、ぽんと背中を緩く叩かれ、眠気とは違う安心感がやってきた。
「疲れて帰って家に一人って、寂しいよなー」
いつでも呼んで？
その言葉に返事をしたのかどうかは覚えていない。
驚く程にすんなり、俺は眠りに落ちた。
ごめんこーち、人選合ってたみたいだわ
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だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (9月25日 23時) (
レス) id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ももた - 奥平くんめっちゃよきでした！ありがとうございました😭😭 (9月25日 19時) (レス) @page45 id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ちーもさん» 了解です！リクエストありがとうございます😊 (9月25日 0時) (レス) @page45 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーも - 主人公くんがメンバーにめっちゃ冷たくするドッキリ書いてほしいです！ (9月24日 23時) (レス) id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 奥平大兼くんですかね？まだまだ勉強不足なので、ちゃんと下調べして絡ませ方探してみます！！遅くなってしまうかもです、すみません😔 (9月18日 11時) (レス) @page38 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃ | 作成日時：2023年8月28日 19時
