#137 ゆごしんと ページ37
「A〜、今日ご飯いこーよ〜」
撮影の後、後ろから引っ付いて来た末っ子の可愛いお誘い。
上裸の時に抱きつかれたもんだからシャツが着れず、もう慎太郎ごと着てやった(？)
「ええ、何してんのお前ら」
「簡易二人羽織」
「シャツ伸び伸びじゃん、慎太郎！出なさい」
「いや！」
一連の流れを見ていた優吾が呆れたように慎太郎を小突く。それに反抗して、慎太郎はますます俺の腹に回す力を強めた。
｢ったく、お前も甘やかしすぎ｣
｢甘やかしてねーよ？｣
｢甘やかしてんだろー！このコアラ見てみ！｣
｢馬鹿野郎、生まれてこの方ずっと俺らはこのスタイルだよ！な、タローちゃん｣
｢おうよ兄ちゃん！！｣
｢俺このテンション一人で捌くのしんどい｣
げんなり優吾には飴ちゃんをあげましょう。
ため息を吐いた口に飴玉を押し込むと、そのままノールックで口に含んだ。
可愛い、餌付けみたい。
｢ご飯ねえ、行きたいんだけど俺今日夜遅いのよ｣
｢え！！明日は？｣
｢明日も仕事入ってる。ごめんな｣
顔は見えないけど、肩甲骨にグリグリ押し付けられる頭から不機嫌がありありと伝わってきた。
最近忙しくてほんとにご飯行けてないもんなあ、申し訳ない。
｢タローちゃん泣いてる？｣
｢泣いてる！！｣
｢うわんごめんねぇ。代わりにこれあげるよ｣
｢ん？｣
すっかり伸びた襟元からひょっこり顔を出した慎太郎に、キーケースから外した鍵を渡す。
ちょっと首を傾げてから、目をキラキラさせてそれを受け取った。
｢12時前には帰れると思うけど、遅かったら寝てて良いからね｣
｢起きてる！！お泊まりってこと！？｣
｢うん、シェリーさんも連れといで｣
｢やったあ！！！｣
耳元で爆音を叫んだ後、満足したのかスポンッてTシャツから抜け出して行った慎太郎。残されたのはビロンビロンの布切れを纏った俺。
｢…着替えあんの？それ｣
｢無いが？｣
｢あー、そうか｣
｢よくね、これ。平成を感じさせない？｣
｢お前の平成好きは良いから！
いつまでも10代に縋るな、悲しい｣
｢おい言って良いことと悪いことが有るだろうが｣
反論すると、またまたデカいため息を吐いた優吾から青ジャージを投げつけられた。
ちなみにいつの間にか慎太郎は帰っている。
｢青ジャー？？ダサくね？｣
｢その服のがダセェから！！｣
残された部屋で、優吾の怒号が響き渡った。
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だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (9月25日 23時) (
レス) id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ももた - 奥平くんめっちゃよきでした！ありがとうございました😭😭 (9月25日 19時) (レス) @page45 id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ちーもさん» 了解です！リクエストありがとうございます😊 (9月25日 0時) (レス) @page45 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーも - 主人公くんがメンバーにめっちゃ冷たくするドッキリ書いてほしいです！ (9月24日 23時) (レス) id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 奥平大兼くんですかね？まだまだ勉強不足なので、ちゃんと下調べして絡ませ方探してみます！！遅くなってしまうかもです、すみません😔 (9月18日 11時) (レス) @page38 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃ | 作成日時：2023年8月28日 19時
