#120 たいがと ページ20
あ、寝てる。
今日はYouTube撮影があるからとレッスン室に呼び出された。広めの部屋だからもしかしたら青ジャージ回かも。
早く着いたし、一番乗りかなって思ってたけど、ドアを開けると既に先客がいた。
大きな鏡の前で大の字で寝転がってる大男。
ピクリとも動かないから近づくと、帽子もマスクも付けたまま、ぐっすり寝入っていた。
｢まきー？｣
呼びかけても反応は無い。爆睡？珍しい
窮屈そうなニット帽を脱がして、傍に置いてあったトートに突っ込む。その間も、牧は静かな寝息を立てている。
あんまり静かなもんだから、口元に掌を翳して、
ついでに頬に人差し指を突き刺してみたけど、やっぱり牧は起きない。
｢まきー｣
｢まきさーん｣
｢お前、こんな硬い床でよく寝れるね｣
無視ですかコノヤロー
いつも話しかけたらポンポン返事が返ってくるから、黙られたままだとちょっと寂しい。
時計を見ると、まだ集合まであと30分。
目の前のダイダラボッチと時計を見比べて、ゆっくり隣に並んで横になった。
息を吐く度に動く胸板の厚さ、喉仏の大きさ、量は少ないけど長いまつ毛、起こさないように慎重に触っていく。
俺の、大好きなところ
別に起きている時でも触らせてくれるんだろうけど、恥ずかしいから言えないし、今のうちに触っちゃえ。
牧の目の下には、コンシーラー越しでも薄ら隈が見える。
普段なら楽屋でも滅多に眠らない癖に、そんなに疲れてるのだろうか。それとも、それだけ俺らに気を許してるのか。
そんなことをもんもんと考えていると、体の支えとして硬い床に付いていた肘が痛み始めた。
タイムオーバーかな
体を起こそうとして、何となく、牧の頬に手を添えた。
普段見上げている顔を、今は少し上から見下ろす。
｢……A｣
………おれ何やってんの
急に恥ずかしくなって、急いで体を起こした。
もうすぐ誰か来るだろうし、取り敢えず牧を
｢おはよ｣
起こさないとって思った瞬間、床に座ったままだった俺の腰に、逞しい腕が回った。
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だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (9月25日 23時) (
レス) id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ももた - 奥平くんめっちゃよきでした！ありがとうございました😭😭 (9月25日 19時) (レス) @page45 id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ちーもさん» 了解です！リクエストありがとうございます😊 (9月25日 0時) (レス) @page45 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーも - 主人公くんがメンバーにめっちゃ冷たくするドッキリ書いてほしいです！ (9月24日 23時) (レス) id: b1598b450a (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃ(プロフ) - ももたさん» 奥平大兼くんですかね？まだまだ勉強不足なので、ちゃんと下調べして絡ませ方探してみます！！遅くなってしまうかもです、すみません😔 (9月18日 11時) (レス) @page38 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃ | 作成日時：2023年8月28日 19時
