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mmーside
mm 「真伊子、本当にありがとう…」
ru「殿下に喜んで頂けましたら、其れだけで嬉しゅう御座いますわ。其の腕時計、わたくしと思って何時も身に付けて居て下さい。」
mm「そうだな…真伊子が降嫁して来る迄の間は真伊子だと思い身に付けよう。」
真伊子は又微笑んだが、其の微笑みは矢張り何処か儚げで寂し気に見えた。
二月の空は未だ冬空では有ったが、春も近づいて居るらしく、幾分か日も延びて来て居た。
しかし既に空には月が掛かり、夜の訪れを表して居た。
ru「嫌ですわ…わたくしったら、遂長居をして仕舞いましたわ…殿下、突然の訪問、失礼致しました。そろそろ御暇させて頂きます。」
私は胸が苦しくなり、思わず真伊子を抱き締めた。
ru「…殿下…？」
mm 「何を言うか！真伊子が来てくれる…其れだけで私は子供の様に心が浮き足立つのだ…チョコレー糖も贈り物も本当に嬉しかった…有難う。一生大切にする…時計も…真伊子も…」
ru「…殿下…」
満月が覗く窓辺で、二人は口付けを交わした…
二月一六日 蓮仁・真伊子の納采の儀
岩本邸
蓮仁の生誕日に当たる此の日、舘宮家の使者として宮内庁長官が岩本家へ納采の品と共に派遣された。
宮内庁長官「舘宮蓮仁殿下と岩本真伊子様の御婚約に当たり、納采の品を持参致しました。お品をお納め願いとう御座います。」
目録と共に雌雄の鯛が一尾ずつ、清酒6本、絹の織物3巻贈られた。
iw「謹んでお受け致します。」
照之進は美しい漆黒の紋付袴を広い背中で姿良く着こなし
辰子は高貴な薄紫の生地に杜若が美しい五つ紋の打掛を見事に着こなし
真伊子は良家の子女らしい品の良い薄桃色に紅い牡丹が何とも美しい振袖を華麗に着こなし参列した。
納采の儀が滞り無く終わると、岩本家の者は皆一同皇居へ向かう。
岩本邸の荘厳な門の前には大勢の記者達が今や遅しと待ち構えて居た。
記者� 崢�の音が近づいて来たぞ！」
記者�◆岾А⊆命慎，鮃修┐蹇�」
記者��「真伊子様を写真に収めるぞ！」
記者達は岩本家から出て来た馬車を一斉に写真に納めた。
記者�ぁ峺�たか…？真伊子様のお美しさ…」
記者「「「おぉ！！」」」
記者� 峅罅垢望亟蕕埜羲蠅鮨兇辰堂爾気辰燭勝�」
記者�◆嵌爐隆篷榲造睿造�な笑顔だったな…」
記者��「泣く子も黙る陸軍大尉殿が…彼程眼力の御強い目を細められて…」
記者�ぁ崔せ夘弯佑睨�目の覚める様な美しさであったなぁ…」
記者� 屬気堂罅垢盥諜錣惶泙阿箸垢襪�！」
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琥太郎(プロフ) - 瑠羽さん» 遅くなってしまいましたが、感想送って頂きありがとうございます。初めて感想頂けて嬉しく思います。大正時代をイメージしている為、漢字が多く読み辛いかと思いますが、最後までお付き合い下さい。宜しくお願いします。 (2022年6月3日 22時) (
レス) id: 33658090bc (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽 - 百年の恋、楽しく読んでおります！古典的な物語はあまりお目にかからないので嬉しく一つ一つ噛み締めながら読んでおります♪長編は大変かと思いますが執筆頑張ってください！！応援しております♪ (2022年5月19日 10時) (レス) id: a4808147f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥太 | 作成日時：2022年5月1日 11時
