ー16 ページ5
dt 「…此れを…私に…？こんなにも頂いて良いのかい？」
ru「…はい…但し、食べ過ぎはいけませんので、明日以降お召し上がり下さい。」
dt 「明日の楽しみが出来たな。」
二人は顔を見合わせて笑った。
次いで真伊子は、翔子の元へ…
ru「此方は妃殿下へ。…わたくしを実の娘の様に慈しみ下さり、有難う御座います。」
nb「まぁ…わたくしに迄…真伊子さん、此方こそ有難う。」
翔子はチョコレー糖を受け取ると、真伊子の手を両手で包み込んだ。
ru「…妃殿下…」
mm 「…コホン…お母様、そろそろ真伊子をお離し頂けませんか？」
nb「まぁ、蓮仁は何時もわたくしと真伊子さんのお邪魔をするのね…」
真伊子は恥ずかしそうに笑い乍ら蓮仁の元へと向かった。
ru「蓮仁殿下、何時もわたくしを気に掛けて頂き、お守り下さり、有難う御座います。」
そう言うと、一際美しい包を渡した。
mm 「真伊子、有難う。私を選んでくれて。」
ru「…いえ…選んで下さったのは殿下の方ですわ…
殿下は…選り取り見取りですのに…」
mm 「何を言うか！私には真伊子しか居ない！」
ru「…殿下…」
nb「盛り上がって居る処でしょうけど、お茶の準備が出来ましたわよ。」
mm 「お母様、先程の仕返しですか？」
nb「まぁ、気付きまして？オホホ…」
dt 「さぁ、真伊子さん、二人の事は放って置いて彼方に掛けて。」
ru「うふふふ…はい、その前に…
此方のチョコレー糖を舘宮家にお仕えの皆様に…」
dt 「何だって？真伊子さん…良いのかい？」
ru「…はい…少しずつになるかとは思いますが…」
dt 「皆さん、大変貴重なチョコレー糖を真伊子さんから頂きましたよ。」
執事「真伊子様、お気遣い有難う御座います。」
ru「少しずつで申し訳有りませんが、皆様でお召し上がり下さい。」
使用人「「「真伊子様、有難う御座います。」」
舘宮家 執務室
宮内庁職員「失礼致します。明後日の納采の儀の書類をお持ちしました……何やら舘宮家は楽しそうで御座いますね。」
執事「おや、此れは失礼致しました。わざわざ有難う御座います。…いや…今日はバレンタインデーと言う日だそうで、真伊子様が我々家人達にもとチョコレー糖をお作り頂きまして…皆に渡して居た処でした。
とても美味しいそうですから…お一つ如何で御座いますか？」
宮内庁職員「その様な事を…真伊子様が御自らで御座いますか？」
執事「左様で御座います。舘宮家に仕えて居る全員にと態々お持ち下さいました。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥太郎(プロフ) - 瑠羽さん» 遅くなってしまいましたが、感想送って頂きありがとうございます。初めて感想頂けて嬉しく思います。大正時代をイメージしている為、漢字が多く読み辛いかと思いますが、最後までお付き合い下さい。宜しくお願いします。 (2022年6月3日 22時) (
レス) id: 33658090bc (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽 - 百年の恋、楽しく読んでおります！古典的な物語はあまりお目にかからないので嬉しく一つ一つ噛み締めながら読んでおります♪長編は大変かと思いますが執筆頑張ってください！！応援しております♪ (2022年5月19日 10時) (レス) id: a4808147f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥太 | 作成日時：2022年5月1日 11時
