心を込めてー14 ページ3
ruーside
そして…最後は…矢張り舘宮家の皆様…
わたくしの家族となる…筈だった方々…
ru「お父様、お母様、只今戻りました。」
iw「お帰り、真伊子。康達等泣いて喜んだだろう？」
ru「まぁ、お父様、良くご存知ですわね。仰る通り、涙乍らに喜んで頂けてよ。」
fk 「おじ様だけでは無く、おば様や亮平さんにもきちんと御礼を申し上げたのでしょうね？」
ru「勿論ですわ、お母様。おば様も感極まって泣いて仕舞いましたの…。
…処で…お父様、お母様…」
iw「如何した？…あっ、舘宮家にもチョコレー糖を届けたいのだな？」
ru「…嫌ですわ、お父様…」
iw「何だ、違うのか？」
ru「……」
fk 「旦那様、冷やかしはいけませんわ。
真伊子、早く殿下にお届けなさい。余り遅くなると宮家も殿下もお忙しいでしょうから。」
ru「はい、お母様。では、早速行って参ります。」
iw「…何だ、随分浮かれて居るでは無いか…」
fk 「当たり前ですわ。殿下も旦那様と一緒で甘い物がお好きとか…喜んで頂きたいのですわよ。」
iw「真伊子も隅に置けないな。
…しかし残念だな…もう少しチョコレー糖が食べれるかと思ったのだが…」
fk 「まぁ、旦那様！」
皇居 舘宮邸
岩本家家人「御免下さいませ。岩本で御座います。蓮仁殿下にお取り継ぎ願います。」
舘宮家使用人「真伊子様で御座いますか？只今お取り継ぎ致します。少々お待ち下さいませ。」
岩本家家人「お忙しいところ、申し訳御座いません。」
舘宮家使用人「大変お待たせ致しました。此方へ如何ぞ。」
岩本家家人「有難う御座います。」
岩本家家人「さ…真伊子お嬢様、参りましょう。」
家人は真伊子の手を取り馬車から下ろした。
真伊子の後ろからはお付の者が大事そうに大きな籠に入ったチョコレー糖を抱えて馬車から降りた。
舘宮家使用人「真伊子様、御機嫌麗しゅう御座います。ようこそお越し下さいました。」
ru「御機嫌良う。突然の来訪をお許し下さい。」
舘宮家使用人「とんでも御座いません。真伊子様は舘宮家の方とわたくし共も認識しておりますので、ご自身の御屋敷とお思いご自由にいらして下さいませ。」
ru「御心遣い痛み入ります。」
舘宮家使用人「さぁ、彼方で蓮仁殿下がお待ちで御座います。如何ぞ。」
ru「有難う御座います。其れでは失礼致します。」
舘宮邸 居間
使用人「殿下、妃殿下、蓮仁殿下、真伊子様がお見えで御座います。」
ru「失礼致します。」
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琥太郎(プロフ) - 瑠羽さん» 遅くなってしまいましたが、感想送って頂きありがとうございます。初めて感想頂けて嬉しく思います。大正時代をイメージしている為、漢字が多く読み辛いかと思いますが、最後までお付き合い下さい。宜しくお願いします。 (2022年6月3日 22時) (
レス) id: 33658090bc (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽 - 百年の恋、楽しく読んでおります！古典的な物語はあまりお目にかからないので嬉しく一つ一つ噛み締めながら読んでおります♪長編は大変かと思いますが執筆頑張ってください！！応援しております♪ (2022年5月19日 10時) (レス) id: a4808147f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥太 | 作成日時：2022年5月1日 11時
