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鹿鳴館 舞踏室
内閣総理大臣「此れより陛下への謁見を致す。
招待客は付添人と共に順に陛下の前へ
出る様に。」
付添人「伯爵家、伊東文一の妻、煕子で御座います。
本日は、侯爵家、徳山忠斉様御息女那賀子様
の付添人として参りました。
此方が、徳山那賀子様で御座います。」
「綺麗な方ね。」
「流石は徳山家、ドレスも豪華ね…」
那賀子「徳山那賀子で御座います。
宜しくお願い致します。」
(…ふふ…皆がわたくしを見ているわ…今日の主役はこのわたくしよ！)
内閣総理大臣「続いての方…」
付添人「男爵家○○の長男○○で御座います。
本日は伯爵家○○様御息女○○様の付添人と
して…」
(…フン…どの娘もどの息子も、大した事が無いわね
…矢張り殿方は蓮仁殿下が一番美しいわ…皇太子殿下も素敵な方ね…)
内閣総理大臣「続いての…」
「うわっ！！凄い美しい！！」
「わぁ！！何て美しいのだ！！」
「まるで仙女だ…天女か？…いや、女神か！？」
内閣総理大臣「皆様、ご静粛…おぉ…」
(…何？…一体何が起こったの…？)
内閣総理大臣「天女が…女神が降臨いたしました…」
天皇「…おぉ…何と…」
入り口に立って居たのは、背の高い美しい青年と、見た事も無い豪華絢爛なドレスに身を包んだ西洋人形の様な何とも美しい少女であった…
mm「…ホッ…間に合ったか…」
dt 「流石真伊子さん、マリーアントワネット以上にド
レスを着こなして居るね…」
nb「まぁ！素敵…」
mm「…美しい…」
(…あの女！！また今日もわたくしの邪魔をする気？)
ab「天皇皇后両陛下、並びに皇族の皆様、ご機嫌麗し
ゅう御座います。本日は、お招きに預かりまして
誠に有難う御座います。
私、男爵家向井小路康達の長男亮平と申します。
本日は子爵家岩本照之進様の御息女、真伊子様の
付添人として参上致しました。
此方が岩本真伊子様で御座います。」
「あの岩本照之進様の御息女があの女神様かぁ…」
「あれ程お美しい方が此の世に居るのだなぁ…」
「もう少し近くで見たい！！」
「溜息ばかりで言葉が出無い…」
ru「天皇皇后両陛下、並びに皇族の皆様、ご機嫌麗し
ゅう御座います。本日は、お招きに預かりまして
誠に有難う御座います。
只今ご紹介に預かりました、岩本真伊子と申しま
す。宜しくお願い申し上げます。」
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作者名：琥太 | 作成日時：2020年10月14日 10時
