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dt 「二人共、思った以上の出来で驚いているよ。」
nb「本当に…蓮仁はあれ程デビュタントを嫌がってお
りましたのに…」
dt 「其れも此れも全て真伊子殿のお陰かな？」
nb「そうですわね。此れ程ダンスに集中するとは思っ
ておりませんでしたわ…」
ru「有難う御座います。殿下は元々運動がお得意の御
様子ですので、素質がお有りなのだど思います。
何時も上手くリードして頂いておりますので、
わたくしはすっかりお任せしております。」
mm「何を言うのだ、真伊子の姿勢の良さ、優雅さ、
音感の良さは、君が元来持ち合わせていた
ものだ。私は舞踊は元々苦手だったのだから、
真伊子をリードしていくうちに上達しただけだ
よ。」
舞踊講師「お二人はこの様に仰っていますが、お二人
共総じて才能がお有りで御座います。
加えて華やかさも持ち合わせていらっしゃ
いますので、鹿鳴館では目立つ事間違い無
しで御座います。」
dt 「先生にその様に仰って頂ければ安心ですね。」
nb「えぇ、デビュタントが今から楽しみですわね。」
mm「お父様、お母様、デビュタントでは私達の婚約
も発表致しますので、其方もお忘れ無き様！」
dt 「おぉ…そうであった！新しき未来の妃殿下の誕生
であったな！」
nb「今から楽しみで、忘れてなどおりませんよ。」
ru「両殿下、先日のわたくしの誕生日の際は、素晴ら
しい贈り物を頂きまして、有難う御座いました。
本日、デビュタント用のドレスの仮縫の試着をし
て参りましたが、お二方から頂いた髪飾と似合う
ドレスに仕上がりました。デビュタントの際は是
非、身に着けさせて頂きます。」
dt 「ほぅ、それは良かった。ドレス共々楽しみにして
いるよ。」
nb「蓮仁の説明だけで、未だ見ぬ真伊子さんを思い描
いて二人で楽しく選びましたのよ。」
ru「…そうでしたか…わたくしの様な者の為に…
誠に感謝の仕様も御座いません…」
dt 「…おや、泣かないで…美しい顔が台無しだよ！」
nb「わたくし達の贈り物だけで無く、蓮仁からの贈り
物も身に着けて差し上げて！
迷った物全て真伊子さんに贈ったそうですのよ」
mm「お母様！！何を仰るのですか(焦)！」
ru「まぁ、そうだったのですか？
沢山の贈り物を頂き、驚いたのですが…(笑)」
dt 「ほら。矢張り笑顔がお似合いだね。」
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作者名：琥太 | 作成日時：2020年10月14日 10時
