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皇居 舘宮邸 大広間

mm「やぁ真伊子、待っていたよ。」

ru「殿下、先生、お待たせしてしまい申し訳御座いま
せんでした。」

mm「何かあったのか?」

ru「申し訳御座いません…デビュタントのドレスの仮
  縫の日でしたので…」

mm「そうか!!楽しみだな…ドレスを着た我が君は
嘸かし美しいのだろうな…」

ru「まぁ…余り期待なさらないで下さい…」

mm「デビュタントで、此れ以上目立ってしまったら
殿方が皆、君にダンスを申し込むかも知れ無い
からな…君は私以外と踊るのは禁ずるぞ!」

ru「…またその様なご冗談を…殿下こそ、その様な出
  立ちで会場の女性達の視線を独り占めして仕舞う
  のでは無くて?わたくしと踊る処では御座いませ
  んわよ!」





舞踊講師「…お二人共、私が居る事もお忘れ無く!
  そろそろ練習を開始したいので、お二人の
  痴話喧嘩もこの辺りで…」

ru「まぁ、嫌ですわ先生…」

mm「分かっていて黙って見ているなんて、悪趣味で
すよ先生!」

舞踊講師「冗談抜きでお二人共ワルツの上級者で御座
  います。もう、私がお教えする事は御座い
  ませんので、後はお怪我等されません様練
  習なさって下さい。」

ru「有難う御座いました。先生のお陰で何とか踊れる
様になりました。姿勢なり、脚の運びなり、まだ
  まだお聞きしたい事が沢山御座いますので、此れ
  からもご指導お願い致します!」

舞踊講師「何を仰いますか!海外の貴公子や貴婦人を
  見渡しても、お二方に敵う御人はいらっし
  ゃいません。それに、先程も申しました通
  り、姿勢も脚の運びも完璧で御座います。
  不安が御座いましたら、デビュタントの前
  に一度確認に参ります。それ程、お二人の
  ダンスは最高ですよ。」

mm「…そう仰って頂けて安心しました。
先生、有難う御座いました。」

舞踊講師「今日は最後迄見ておりますので、音楽を掛
  けて踊ってみて下さい。」



 



dt 「…ほぅ…此れは素晴らしいね…」

nb「えぇ、本当に…うっとりして仕舞いますわね…」





mm「お父様、お母様!いらしてたのですね?」

ru「殿下、妃殿下、ご機嫌麗しゅう御座います…」

舞踊講師「殿下、妃殿下、どうぞ此方へ。
  お二人は如何で御座いましたか?」
 

ー3→←深まりゆく愛と絆ー1



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作者名:琥太 | 作成日時:2020年10月14日 10時

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