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ー8 ページ26
mmーside
mm「…そして…あの日の様に又一緒に月を見てくれ
ないか…？」
ru(…ずっと一緒に見て下さいますか？)
ru「…覚えていて…下さったのですね…？」
真伊子の大きく美しい瞳が揺れ、美しい真珠の様な雫が頬を伝った…
私は思わず真伊子の手を引き寄せ、抱き締めた。
mm「返事を聞かせて欲しい…」
ru「…わたくしで宜しければ…ずっとお側に居させて
下さい…」
何とも奥ゆかしい、真伊子らしい返事であった…
私は抱き締めていた真伊子を離し、内ポケットから指輪を取り出し、真伊子の左手の薬指にそっと嵌めた。
mm「此れで君を予約したからな！」
大振りの形の美しい真珠の指輪には、白銀で薔薇の細工が施されていて、とても手が込んでいた。
ru「殿下には、何時も驚かされます…
本当に、こんなわたくしを…大切に想って頂いて
…有難う御座います…」
真伊子は又涙を流した…
mm「実はもう一つ有るのだが…
真伊子、目を瞑っていてくれないか？」
ru「…はい…？」
美しい薔薇が咲き誇る中、私達は永遠の愛を誓い合い
初めての口付けを交わした…
…きっとこの幸せは、生涯ずっと続くものと信じて疑わなかった…蓮仁19歳、真伊子16歳の夏＿
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作者名：琥太 | 作成日時：2020年10月14日 10時
