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mmーside


皇居 舘宮邸 大広間

舞踊講師「はい、一、ニ、三、一、ニ、三、…」


皇居に真伊子を連れて帰ると、早速執事にワルツの練習の話をした。

舞踊の講師は直ぐに来てくれ、戸惑う真伊子と共に練習に入った。


…ワルツと言うものは、こんなに体を密着させて踊るのか…

顔も近い…

真伊子は顔が小さく、身体が細い。

特に腰の辺りが細く西洋人の様な体型をしているのであろう…

きっとドレスを着たら誰よりも似合う筈だ。

加えてこの華やかさ…

皇族にも、公爵令嬢にも真伊子に敵う者は居ない。

…そして、舞踊が驚く程上手い。



mm「…本当にワルツは初めて?」

ru「…勿論ですわ。難しいですわね…」

真伊子の動作は優雅で美しかった。

私もそんな真伊子に触発され、意外と踊れていた様であった。



講師「はい、ここまで!
お二方共、本当に素晴らしいです!!
  とても初めてとは思えません!
  此れなら社交界の華になるのは間違い無いでし
  ょう!!」

mm「先生、有難う御座いました。」

ru「思った以上に難しかったですわ…」

講師「お二方、本当にワルツは初めてなのですか?」

mm「私も真伊子の上手さには驚いています。」

ru「あら、わたくしは殿下のお導きのお陰だと…」

講師「此れは素晴らしい!!
  まだまだ上達しそうですね!」

 

講師「其れにしても、殿下がデビュタントにご出席さ
  れると聞いて驚きました。
  以前はあれ程嫌がっておいででしたので…
  でも、これで理由が分かりました。
  真伊子様、有難う御座いました。」

ru「……?」

mm「先生は私の下心をご存知だったのですね?」

講師「殿下の真剣な眼差しを拝見すれば伝わって来ま
  す。」

mm「私もやるからには完璧を目指します。」

講師「お二方でしたら、立っていらっしゃるだけで目
  立って仕舞いますね。」

mm「其れは嬉しいお言葉です。」

講師「本当にお似合いで御座いますよ。」

mm「有難う御座います。」

ru「…どうか、もうお止め下さい…」

私達の話を聞いていた真伊子は、息が上がって上気した頬を更に染めながら恥ずかしがった。




真伊子…君は私の予想を全てに於いて遥かに超えた魅力を持つ女性だ…こんな才媛は初めてだ…



私は、毎日の様に更新されていく真伊子の素晴らしさに驚きながらも、興味や愛情は増していく一方であった。

ー3→←誕生日の約束ー1



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作者名:琥太 | 作成日時:2020年10月14日 10時

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