✾ 泣いてみた ページ11
モコさんリクエスト
涙が止まらないの
注・シリアス
＿＿
nk
｢え………な、何で泣いてるの?!!悲しいことでもあった？い、虐めとか…？｣
影で1人で泣いていると、気付いた彼が今までにないくらいの早口で質問を浴びせてくる。
｢ちょっと悲しいことがあっただけ…｣目を擦りながら作り笑顔を見せると、｢目、擦っちゃ駄目！！…じゃあ、泣き止むまで一緒に居るね｣と目を擦っていた手を握り、寄り添ってくれる。
｢＿＿詳しくは聞かない、彼の優しさが暖かかった｣
sk
｢ハ………、誰に、やられた｣
泣いていることに気付くと、いきなり手を掴み、無理矢理彼の方を向かせられる。ギリギリと強い力で握りられて、思わず痛、と声を漏らしてしまう。
｢ア……スマン……｣
申し訳なさそうに手を離してはくれるが、未だに誰にやられたと聞いてくる。何でも無いよ、と目を逸らしても、嘘だ、誰にやられたと問い詰められるばかり。
｢＿＿言いたくないこともあるんだよ｣
br
｢A〜………………ぇ、ハ？｣
聞いたことのないような低いドスの効いた困惑の声を上げる彼。
柔らかな笑みを見せて誰にやられたか聞いてくるも、その瞳は絶対零度に凍りついている。
言いたくないと彼を振り払うと、悲しみと怒りに染まった表情で、無言で立ち去ってしまう。
｢＿＿聞きこみ調査、開始｣
kt
｢……ねぇ、どうしたの？俺に出来ることあるならなんでも言って、頼って？｣
泣きじゃくって何も言わない私の傍で、何時間も優しい声色で宥めてくれる。
｢煩い、どっか行って｣
心にも思ってない冷たい言葉をぶつけてしまっても、｢嫌だね。俺がここに居たいから、絶対に離れない｣と寄り添ってくれる
｢＿＿余計泣いちゃいそう｣
sm
｢エ、ハァ？何泣いてんの？｣
｢酷い、そんなこと言わなくったって…｣
｢違っ、そういう意味じゃ…ッ！｣
彼の言葉に更に涙を零すと、慌てて否定した後、大きな溜め息を吐かれる。
びくりと肩を震わせると、無言で隣に座って私の手に手を重ねてくれる。
｢別に嫌なら言わなくてもいいけどさァ………まあ、俺はここにいるからな｣
目線は合わせてくれないけれど、そう不器用に寄り添ってくれた。
｢＿＿その不器用な優しさが、心に沁みた｣
文字数の都合により次に続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華薔薇優蘭桜(プロフ) - あからまりんごさん» は〜！！！！！嬉しすぎーーーー！！！！それは解像度高いって認識でいいのかな？！！(自惚れんな)WT全然キャラ掴めなくて大変だったからなまら嬉しい…！うん、ありがとう！その言葉に救われる…。これからも適度に頑張ります！私も大好きだよ！！ (8月15日 23時) (
レス) id: a31d9df4ab (このIDを非表示/違反報告)
あからまりんご(プロフ) - はわ〜！！！！！尊いーー！！！！脳内再生完璧すぎてヤバい。これからも無理しすぎないでね。応援してるよ。優蘭桜、大好きだよ！！！ (8月14日 7時) (レス) @page15 id: 91b01f0c64 (このIDを非表示/違反報告)
華薔薇優蘭桜(プロフ) - まろんさん» わわ！WTの口調捉えるの凄く難しかったのでそう言って貰えて嬉しいです！！ (2023年2月14日 22時) (レス) id: a31d9df4ab (このIDを非表示/違反報告)
まろん - WTみんなの口調(？)をめちゃんこ捉えられていて違和感が全くありません!!みんな言ってそ〜w (2023年1月2日 1時) (レス) @page13 id: b18d6a1c45 (このIDを非表示/違反報告)
華薔薇優蘭桜(プロフ) - モコさん» 了解致しました！頑張りますね…！ (2022年9月19日 16時) (レス) id: 1dffa4d952 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華薔薇 優蘭桜 | 作者ホームページ：いつから作者HPがあると錯覚していた…？
作成日時：2022年9月9日 14時
