＊4話 私に…＊ ページ5
なんて綺麗な人達なんだろうか。
「あ…す、すまんっ。 つい見惚れてしまって…」
白髪に白いジャラジャラとした着物を着た男が、道を開ける。
私は彼に軽く会釈した。彼も、微笑みながら会釈してくれた。
彼らの前を通り過ぎる。 チラリと横を向くと、そこにいた4人の男とバッチリと目が合った。
なんだか照れてしまって、慌てて前を向き直す。
後ろから熱っぽい視線を感じる。振り向きたくなったが、花魁道中でそれは厳禁だ。
ひたすら前だけを向き、背筋を伸ばし、艶やかに歩く。
見世に戻ってきたときには、もうぐったりとしていた。
「つ、疲れたぁ…」
「美吉野、お客が来てるからはよ来な」
ババ様に呼ばれ、玄関先へと出る。
「よっ。また会ったな」
「貴方は、さっきの…」
「あー…その、君を買いたいんだが…買われてくれるかい？」
「えっ、私をっ！？」
声が上ずった。 彼は、にこやかに笑った。
「最近、何もかも上手くいかなくてなぁ。息抜きに来たんだが、どうやら君に一目惚れしたらしい」
「っ！？」
「おっ。 驚いたか？」
彼は私の手を取り、ちゅっと口付けをした。
カッと頬に熱が集まる。
「な、なな…！」
「初々しいな。 あ、そうそう。俺の名は鶴丸国永。刀の付喪神だ」
「刀の…」
随分美しい付喪神だこと。 こんな付喪神は初めてだ。
それ故、私が釣り合うのかどうか…。
＊5話 本当に良いの？＊→←＊3話 知りたいか？＊-鶴丸視点-
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月13日 7時) (
レス) @page2 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
のど飴 - とても、面白かったです!!続きを、楽しみにしています\(´∀`*) (2017年10月3日 0時) (レス) id: 8c675f615a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami☆
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ami22665020
作成日時：2016年7月9日 22時
