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「失礼します」
「「おかえりなさいませ、女神様」」
ここでもだ。
深々とした礼にいい加減飽き飽きする。
「2人ともやめてください。私それ慣れないんですから」
「あははっ！一応規則だからねー」
「あぁ、だから侍女の誰もやめてくれなかったんですね」
「おい、まさかお前、侍女にやめてって頼んでないよな……？」
そらるさんが若干疑うように聞いてきた。
あながち間違いじゃないが、これは素直に言ってはいけないと思う。
「……当たり前じゃないですか」
「女神、それは……」
「やめて、坂田さん。私本当に何もしてない」
「いや、俺この間、お前が侍女頭に大々的な挨拶をやめてほしいと言っているのを聞いたぞ」
「うらたさん！！言わないって言ったじゃないですか！！」
あははっとその場が明るくなる。
こほんっとまふまふさんが軽く咳払いすれば、その笑い声は止んだ。
「それで、どうしてこちらにいらしたのですか？
何か理由があるのですよね？」
赤い瞳は全てを見透かしているかのように鋭い。
きっとこの人に嘘をつける人はいないな、と肌で感じる。
「はい、実は」
私はセンラさんと志麻さんとの間に起こったことを話した。
犯人が言っていた言葉も、どのような経緯だったのかも出来るだけこと細やかに
話している途中、まふまふさんとそらるさんは目を大きく見開いたり、苦しそうに顔を歪めていた。
そして私をかなり心配してくれる。
「大変でしたね、女神様」
「あとはこっちで探りを入れてやる。
だから今日はゆっくり休め。
女神の仕事も今日は休みだ」
「え、で、でも！」
休暇は嬉しいがこうしている間にも困っている人がいるかもしれない。
私がその人たちのためにできることは限られているのだ。
「勘違いするな」
そらるさんはそう言って、私の頭を優しく撫でた。
「闇雲に休みなんて与えない。
今はお前が休まなきゃいけないだろ。
女神が倒れられてしまっては剣士たちも困るしな。
もう少し、自分の体を大事にしろ」
優しい目だ。
きっと人の痛みのわかる人なんだ。
私は心にモヤモヤは残るものの、そらるさんの言葉に甘えることにした。
「はい」
そらるさんは満足げに笑って、私の頭をまた優しく撫でた。
＊＊＊
こんにちは。
受験やらなんやらで大分更新をしていませんでした。
本当に申し訳ございません。
これから頑張っていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします！
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なつの(プロフ) - ぽんぽこさん» ありがとうございます！私もこのお話書いていて楽しかったです。ぽんぽこさんにも楽しんでいただけで嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2020年1月6日 8時) (
レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - 長文失礼しました！ (2020年1月6日 1時) (レス) id: c596b916dc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の方を読みながら少し泣いてしまった...。個人的にこの話がすきで、終わってしまったのは悲しかったけど、浦田さんend見れたから良かった!ありがとうございました! (2020年1月6日 1時) (レス) id: c596b916dc (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - ふごっぺさん» 返事が大変遅くなってしまいました！！ありがとうございます！ (2019年12月25日 16時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ふごっぺ(プロフ) - 個人的にはうらたさん落ちがいいなと思っています。 (2019年10月5日 10時) (レス) id: 78ff944084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年9月30日 23時
