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63本目 ページ16

「じゃあ、これで決定ね!
はい!話し合い終了!」


「ふぁぁ!お疲れさまですー」


想像していた通り早めに話し合いが終わり、私はぐでっと机に突っ伏した。


「お疲れさまー。
と言っても特に何も変更なかったもんねー
……そう言えばさ」


「はい?」


にこにこと私をみていた天月さんが、不意に真剣な声を出す。
なんとなく重い雰囲気だ。


「陽の宮で、何かあった?」


「……え?何でですか?」


まさか、気づかれたのだろうか。
陽の宮の人間が私を狙っていると


(あまり触れて欲しくない。
というより、この問題はこの宮のみでとどめたいんだけどなぁ)


「まふくんが忙しそうだったし、坂田たちも険しい顔してたからさ」


「あー……えっと、お祭りのことで忙しいので」


にこっと笑って誤魔化そうとするも、ピクリとも顔を動かさない天月さん。
じっと見つめてくるその瞳は、私が逃げることを良しとしないようだ。


「はぁ……言いますから、そんな目で見ないでください。
あとこの話は他言しないでくださいね」


なんて言ってみたが、この人が他言するなんてありえないだろう。
今まで人の上に立っていたのだから秘密主義は得意のはず。


待ってましたと言わんばりの笑顔に少し悔しく思いながら、私は今まであった事を話した。


「なるほどねぇ……。
それで?君はどうするのかな?」


「!!」


全て話し終えた時、天月さんはそう言った。
今まで質問されたことのないものだったために、どう答えていいものか悩んでしまう。


「私は……」


「……もし、敵が思っていたよりもずっと近くにいた場合、君はどうするのかな」

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なつの(プロフ) - ぽんぽこさん» ありがとうございます!私もこのお話書いていて楽しかったです。ぽんぽこさんにも楽しんでいただけで嬉しいです!コメントありがとうございました! (2020年1月6日 8時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - 長文失礼しました! (2020年1月6日 1時) (レス) id: c596b916dc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後の方を読みながら少し泣いてしまった...。個人的にこの話がすきで、終わってしまったのは悲しかったけど、浦田さんend見れたから良かった!ありがとうございました! (2020年1月6日 1時) (レス) id: c596b916dc (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - ふごっぺさん» 返事が大変遅くなってしまいました!!ありがとうございます! (2019年12月25日 16時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ふごっぺ(プロフ) - 個人的にはうらたさん落ちがいいなと思っています。 (2019年10月5日 10時) (レス) id: 78ff944084 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつの | 作成日時:2019年9月30日 23時

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