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「お願いします。
あの人を助けてください。
俺の……俺の唯一の家族なんよ」
「家族……」
「女神?」
家族、という単語を聞いて思わず体に力が入る。
それを察したのかうらたさんが心配そうに顔を向ける。
「センラさん」
泣きそうに眉をしかめるセンラさんは静かにこちらを見た。
その顔を見るだけで胸が締め付けられる。
「さっき言いましたよね?
その相方さんも村を治めている1人だって」
「はい」
「うらたさん、村を治めている人は女神にとっても国にとっても必要ですよね?」
「あぁ、そう、だな」
私はうらたさんの腕をキュッと握る。
それだけで察したのか、うらたさんはため息をつき私を優しく立たせた。
「女神として命じます。
センラさん、相方さんの元へ連れて行ってくれませんか?」
「え?」
「私は誰か1人の私欲のためには動けない。
けれど、村を治めている人なのであれば、私にとっても国にとっても大事なこと。
これはあなたの願いを聞いたんじゃない。国のために動いただけ、それだけは忘れないで」
「……!! ありがとう、ありがとう女神様」
少し震えた声で、センラさんは嬉しそうに笑った。
***
お待たせしました!
長い間、更新できずすみませんでした。
ゆっくりではありますが、また更新開始したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
なつの
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なつの(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいました。これからもぜひよろしくお願いします!コメントありがとうございました。 (2019年9月23日 7時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - すごく面白かったです。応援してます。 (2019年9月23日 7時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつの | 作成日時:2019年3月24日 14時