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21本目 ページ21

「女神様を守る剣士は、女神様自身が2人選べるんです」


そう教えてくれたのは、まふまふさん。


あれからはあっという間に事が流れていった。


分かったことを整理すると、月の宮と対をなすのが日の宮。
女神様が住むのはこの日の宮らしい。


女神不在のため、少人数で手入れしていたらしい日の宮を、大人数で手入れをし私が住めるよう準備をしてくれた。
今はそこで勉強中


「この間、さかたんを指名したので選べるのはあと1人。
必ずしも選ばなくてもいいですが、選んだ方が守護力が増えるので選んだ方がいいですよ」


「なるほど……。
あの、気になったんですけど、もともとこの国を治めていたのは女神様なんですよね?」


「そうですよ?……あぁ、月の院様のことですか?」


私はまふまふさんに頷く。


もともと治めていたのは女神様。
不在中は月の院さんが治めていた。
ならば、私という女神が出てきたとき、月の院さんはどうなるのだろう。


「任期終了となりますね。
ただ、そう簡単に任期が終わるわけではなく、女神様と月の院様が話し合いをして国の人にお披露目をします」


「お披露目?」


「新しい女神様への祝福と、帝への感謝を同時に込めたお祭りを行うんですよ」


「お祭り……!!」


思わぬワードに私の心はドクンっと波たった。


(もしかしたら、そのお祭りのあとだったら……っ!)


そこまで考えて私はこころの思いをかき消した。


「……女神様、どうか心を2つに割らないで」


「そうですよね……。こんなんじゃ、いつまでたっても2つに分かれたままですよね」


ここに残って女神をやり遂げると決めた。
なのに、まだ元の世界に未練があるのだ。
いい加減、しっかりしなければ。



「……よし!!じゃあ、月の院さんのところに行きましょう!」


「僕のところに来てくれるの?」


「はい!!……へ?あなた誰ですか?」


「えっ!!つ、月の院様⁉」


「えぇ!み、帝さん、ですか⁉」


ふと突然に聞こえて来た声。
そちらを見ると明るい笑顔を見せている、月の院さんが立っていた。

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なつの(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいました。これからもぜひよろしくお願いします!コメントありがとうございました。 (2019年9月23日 7時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - すごく面白かったです。応援してます。 (2019年9月23日 7時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつの | 作成日時:2019年3月24日 14時

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