好きって《言ってみた》＊FP ページ3
✱シブヤ-Fling Posse
飴村乱数＊easy R
「おねーさん、それホント？」
普段から真ん丸で大きな目が零れ落ちそうなほど見開かれ、すぐに幼い笑みに戻る。
――普段ならそうなのだが、乱数くんは悲しげな目をして、私に嘲笑的な笑を零す。
「僕さ、恋愛ってわかんないんだよね。僕の好きって、興味がある〜とか、そうゆう興味本位での好きしか知らないんだよ」
いつもより少し、ほんの少しだけ低い声に、私の胸は締め付けられる。
私が呆然としていると、乱数くんは、いつものキラキラした声に戻り、プリズムのような目を輝かせて私を見つめる。
「だからさ、おねーさんが教えてよ！」
私がその言葉を理解した時には、乱数くんと仲良く手を繋いで、渋谷の街を歩いていた
夢野幻太郎＊Phantom
「面白い冗談ですね」
夢野先生の小説を本人の前で読むふりをしていた私は、ついに思いの丈をぶちまけた。しかしそれを何処吹く風と言わんばかりに彼は笑い飛ばした。
こうやっていつも、この飄々とした笑顔に流されてしまうのだが、今日はそうはいかない。否、いかせない。
もう一度、彼の瞳を見て好きです。と真っ直ぐにぶつけると、この話は辞めにしましょう。と彼がそっぽを向くもんだから、意地っ張りな私は彼の手を引き、好きです。と繰り返した。
「もう、勘弁してください……」
やっと振り向いた彼の顔は、怒りと似て非なる色に染まっていた。次の作品は、小説家と少女が題材の、恋愛ものにしてくださいね。
有栖川帝統＊Dead or Alive
「あわわわ！ それマジで言ってンのか！？ 」
掠れた大きな声が公園に響く。
2人で腰掛けたベンチで、私の背後にはこのろくでもなしの腕が回っていたが、今は驚きそのものの格好で驚いているんだから、忙しいヤツだ。
「なあなあ、ま、マジで言ってんのか？ 」
嬉しそうにも疑う彼に、頷くしかなかった。
「そっか……よし」
彼は羽織っている暑苦しそうなコートから、サイコロを取り出し、決心をしたように私に向かい直った。
「奇数が出たら付き合う。偶数が出たら……」
それは皆まで言わなくても分かるものだった。私の運命ごとこのサイコロに掛かっているのは不服だが、その帝統の生き方が好きなのも確かだった。
彼は手のひらでサイコロを包み込み、賽を投げた――
NEXT→麻天狼
好きって《言ってみた》＊麻天狼→←好きって《言ってみた》＊MTC
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1079人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴華(ことはる) - こんばんわ。はじめまして。琴華(ことはる)です。あなたの書く作品を観るのは初めてなのですが、とても面白かったです。リクエストしたいのですが、「一緒に寝よう」と言ったらどうなるのかを書いてくれますか？よろしくお願いします。 (2018年9月30日 0時) (
レス) id: c628398586 (このIDを非表示/違反報告)
朧流水斬(プロフ) - ﾏｲﾙﾄﾞさん» 主様の返信に嬉しすぎてまた泣く(´；ω；`)そうですね！気持ち切り替えてハマとシンジュク応援します！返信ありがとうございました！ (2018年9月4日 0時) (レス) id: 5d1985f1dc (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｲﾙﾄﾞ(プロフ) - 朧流水斬さん» オフクロさんですか！そうですよね…辛い。でも、気持ちを切り替えてハマとシンジュクを応援しましょう！次のSeasonでは更にレベルアップした山田三兄弟がまってます！ (2018年9月3日 1時) (レス) id: f4330420e6 (このIDを非表示/違反報告)
朧流水斬(プロフ) - 私も全ディビジョン好きなんですけどバスブロ贔屓してたので悲しいです(´；ω；`) (2018年9月2日 18時) (レス) id: 5d1985f1dc (このIDを非表示/違反報告)
samn - こんにちは！初コメ失礼します^ ^どれも楽しいシチュばかりで楽しませてもらってます！恐縮なのですが、リクで「看病された」をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか？御検討頂けますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2018年9月2日 17時) (レス) id: b1b167f1ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾏｲﾙﾄﾞ | 作成日時：2018年7月26日 18時
