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褪色 ページ6

覗いた店内には当たり前だけどAの姿はない。

「光さんこんにちは!今日はどうされました?」

「いや、あの。オーナーっていらっしゃいますか?」

受付の子は怪訝そうな目で俺を見る。


今日はサロモを辞めるって言いに来た。
Aのスタイリングでしかモデルをやったことないから…
今までの写真はHPとか店内用のヘアカタログには載せておいてもいいけど、これから新たに他のスタイリストでモデル撮影はしませんって。

そんなこと本当は言わなくてもいいのかもしれない。
Aが辞めた時点で俺もお役御免だろうし。
でもなんとなく、もう一度オーナーと会って話がしたかった。


「オーナーは滅多に顔を出しません。むしろ光さんってオーナーに会ったことあったんですね。あ、そっかAちゃん…」

「…なに?」

「あ、いえ、なんでも」

明らかになんでもない顔ではない。
絶対に"オーナー"と"A"に引っかかってるんだ。
俺は撮影でも数回、こないだもここで会ってる。
なのにそれは珍しいこと?


「君が知ってること教えてくれない?」








「ひかだいぶ色落ちてきちゃったね」
「そーねー」
「次どうするの?」
「…大ちゃんさ、何が言いたいの?」

口の容量を分かってない大ちゃんは頬張りすぎてもぐもぐしてる。
あーあー、むせてら。
少し強めに背中を叩いて水を差し出す。


「ご、ごめん。牛丼が鼻に入った」
「どっかいいとこないー?」
「あ、俺が行ってるとこは?」
「代官山だっけ?」
「そう!友達がアシスタントやってんだ!がんばってるよ!山田っていうんだけどシャンプー天才的にうまい」
「うん、その山田ってやつは知らないけど。そこいい?」
「こんな感じ」

悪戯っぽく髪をかきあげながらウインクされて思わず笑ってしまった。

大ちゃんはなんでも過剰に褒めちゃうから…
まぁあんまり大ちゃん情報はあてにしてないんだけど。


気に入ってたけど落ちるのも早くていつの間にかただただ明るい髪になってたから…
そろそろ俺も整理していかなきゃいけない。

スモーキーピンクがあったはずの前髪を触った。

________
山田氏お名前だけ借りました!
出てきません!

プレゼント→←シザーズ



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設定タグ:平成跳 , 八乙女光 , 有岡大貴   
作品ジャンル:恋愛
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もぶ(プロフ) - 光愛さん» 光愛さん、ありがとうございます!面白いって言っていただけると本当に嬉しいです♪更新頑張りますねっ!お楽しみに! (2016年12月17日 19時) (レス) id: 9ad38ae900 (このIDを非表示/違反報告)
光愛 - とっても面白いです!!!!頑張ってください! (2016年12月17日 18時) (レス) id: 4084330d48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶ | 作成日時:2016年12月14日 15時

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