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ピンクとブス ページ4

撮影の数日後、オーナーから連絡があった俺は仕事上がりでサロンに向かった。

Aからじゃなくてオーナーからの連絡でなんとなく嫌な予感はしてた。





「どしたー?」
「ん?」
「ひか何かあったんじゃないの?」

自店の近くまで戻って
まだ中でスタッフと話してるだろう大ちゃんを電話で呼び出した。
1人で出てきてってお願いしてそのまま居酒屋コース。

煙草の吸い殻だけがどんどん積もっていく。



「話聞くことしかできないけどさ…よかったら聞かせてよ」

優しい大ちゃんの前でもなんて言ったらいいか分からなくて…
まだ言葉が出てこなかったから、A4の封筒を出した。
さっきオーナーから受け取ったもの。

大ちゃんは俺に目で確認を取って封筒を開ける。




「ちょーかっこいい!すっげー!ひかじゃないみたい!」
「普段の俺がかっこよくないみたいに言うなよぶす!」
「ぶすじゃねーし!母ちゃんに謝れ!」
「いやー、大ちゃんの母ちゃんには頭上がらねーわ、ごめん」

2人で笑い合う。



大ちゃんが褒めてくれたそれは数日前にスタジオで撮った写真。
Aが嬉しそうにのぞき込んでた写真。


スモーキーピンク?っていうらしい。
今まであんまりピンクって意識したことなかったけど今回Aに染めてもらってからこのピンクが好きになった。


染める前に言ったことは本当。
俺は今までのサロモ経験でAの腕を信じてる。
俺の髪質に合わせてくれるっていうか、自分でもスタイリングしやすくなったし
サロモやってからスタッフにもお客さんにも雰囲気がよくなったって好評だった。

だから、どんな髪色になろうが不安とかは全然ない。
おまかせ、だ。

なのに、なのに

「アイツ、店辞めたって。だからこれは返すって」

今まで楽しそうに笑ってた大ちゃんの顔が萎んだ。

「そんな顔すんなよー」
「だってひか…」
「しょーがねーよな」


本当に言いたいことは灰皿に押し付けた。


____________
あれだよ、ブスっていうのは本気じゃないですよ。
貶し愛でもないです、比喩と言いますか。
ひかと大ちゃんの仲良しアピールなんで叩かないでください!←

シザーズ→←ハレーション



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設定タグ:平成跳 , 八乙女光 , 有岡大貴   
作品ジャンル:恋愛
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もぶ(プロフ) - 光愛さん» 光愛さん、ありがとうございます!面白いって言っていただけると本当に嬉しいです♪更新頑張りますねっ!お楽しみに! (2016年12月17日 19時) (レス) id: 9ad38ae900 (このIDを非表示/違反報告)
光愛 - とっても面白いです!!!!頑張ってください! (2016年12月17日 18時) (レス) id: 4084330d48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶ | 作成日時:2016年12月14日 15時

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