.フェンス越し / 黄 / (ページ22)

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にじゅいちページ22

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「よ、良かったです…ふふっ笑」

錦「あ、じゃあまって！！」

チャンスを逃すものか！！

急いでコンビニのレシートの裏に電話番号を書いて

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錦「はい、これ！

俺、場所とか口頭で言われても忘れてまうから！！」

営業マンなんやからそんな事はないねんけど

ここぞとばかりにお得の嘘は役に立つ。

フェンスの隙間からレシートを折ってAちゃんに差し出す

「？？」

不思議そうにAちゃんが受け取る

あ、今ちょっと手当たった…。

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なん、俺だけめっちゃドキドキしとるやん

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「あ、番号…！

あとでさっそく登録しておきますね♪(ニコッ)」

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あ、抱きしめたい…

なんていう衝動にかられる

カシャン

まあ、フェンスのお陰でそれはないんやけど

錦「…なんやろ、今まで結構Aちゃんと喋っとったけど

今だに距離縮まらんな～て思うてて…

なんや、電話番号教えるだけで結構距離縮まったとおもわん？笑」

フェンスに手を掴みながら

Aちゃんを見る

すると

「私は…全然距離があるとか思いませんでしたよ？？

むしろ、ほら…！」

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[カシャン]

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錦「…！！」

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「手だって触れる距離ですし！」

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…なんやねん

手重なっとるし

Aちゃん天然なん

それに俺のいう距離って場所的な距離やなくて

心とか関係性の距離なんやけど…//

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パッ

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錦「あ…」

「じゃ、じゃあ！！そろそろ休憩が終わるので…！また、明日！」

錦「おん！」

ほんの少しやけどAちゃんの温もりが残っとる…。

仕事手につかんて…。

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((あ、ちょっと土ついとる))

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