皐月の出会い3 ページ4
結論はもうでていた。
┈┈┈┈┈┈┈「彼に謝らなくては」
まだ止む気配のない雨の中、放課後を迎えた。こんな雨の日だ、みんな教室に溜まる訳もなく帰宅していく。
2人を除いて。
まだ帰る気がないのが動こうとしない普に
「柚木くん」と後ろから声をかける。
彼は少し肩をビクッとさせすぐ後ろを振り向いた。
「なに？」
「今日のこと、どうしても謝りたくって。」
「…なんのこと？」
「3時間目の休み時間。私の質問がきっかけで柚木くんを傷つけたから…。」
「……」
不機嫌に会話を始めた彼に、話しかけた理由を説明すると、俯いて黙ってしまった。
私と話すため足を机から出し横を向いている状態の彼の膝の上に置かれている手を、座って両の手で握る。
「言い訳かもしれないけれど、貴方のことが知りたくて、、本当にごめんなさい。」
「…いいよ。もう こんなの慣れっこなんだ。」
顔をそのままに、一言彼が言う。
少し耳が赤くなったのが気になるが、その言葉に安堵し1度手を離す。
「あの…あまり聞かない方がいいのかもしれないけれど理由を聞いてもいい？」
謝っておいて傷をえぐるようなことを言ってしまったことに少し後悔したが、彼が返事をしてくれたことが嬉しくてつい口を滑らす。
「…クラスの女子が言ってたでしょ。俺は身体中にいつも傷をつけてる。周りと違う人間っていうのは不気味で仕方ないんだよ。」
「…」
当たり前というように話す彼だが、その表情には苦しさや寂しさが目に見えてわかった。
どんな言葉をかけたら、彼は救われるだろう。彼を、柚木くんの寂しさや苦しさを少しでも和らげる方法はないんだろうか。
……そうだ！！
「ねぇ、私とお友達にならない？」
「…え？」
さっきの話からどうしたら、そんな返事になるのだと言う顔をされたが、気にする事はない。
「私、さっきも言ったけれど貴方のこと知りたいの！体の傷のことは心配だけれど、きっと色んな事情があると思うから聞かないようにする。ね？だからお願い！私とお友達になろう？」
普は話についていけないようだった。お友達の件もだが、彼女は自分の傷が心配だ、と言ったのだ。
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紅藍泉(サブ垢)(プロフ) - き、気づいてないのでしょうかね…?オリフラが付いたままなので外してくださーい! (2020年4月2日 1時) (
レス) id: 683fdc4528 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - オリジナルフラグ外れてませんよ。 (2020年3月15日 3時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2020年3月6日 0時
