忍の卵を甘やかしたい！【忍玉短編】

･三之助ー続 ページ13

触れ合うって言ってもな…なんて言えばいいんだ？

｢愛を確かめたいので体を触らせてください｣とか？

いやそれはキモすぎる



｢癒しの存在が欲しいので確認させてください｣

｢愛を確かめませんか？｣

｢とりあえず触らせて貰えます？｣


心当たりのありそうな人にかける第一声を考えながら
ぼんやりと廊下を歩いていた



その為、角から出てきた人とぶつかり
その人の胸に顔を突っ込んで押し倒してしまった



胸…？バッと勢いよく顔を上げると目の前にいたのは

｢いてて…大丈夫？三之助｣


｢…あ、A先輩！す、すんません｣



｢ううん、私は大丈夫
なにか考え事？｣

｢あ、えっと…｣

ふわっと優しく香る匂いと声に体から力が抜ける







｢俺を癒してください…｣

｢え…？｣


困惑するA先輩を他所に
A先輩の豊満な胸に顔を埋め優しいいい匂いに包まれる


｢…しょうがないなぁ｣

埋めていた顔を少し出してA先輩の顔を見る


｢場所変えよ？｣

｢ん…｣

廊下のど真ん中から縁側のふちに移動して
柱にもたれるA先輩の胸にもう一度顔を埋めた


いい匂いするしふわふわだし柔らかいし
触りたいけどさすがに怒られるかもしれないから
我慢して背中に手を回して抱きつく

傍から見たらA先輩の胸に顔を埋めている変態にしか
見えないかもしれないけどやっと見つけたから手放せない



A先輩に甘えることが俺の“癒し”なんだ

極上の柔らかさ…神崎左門→←･三之助ー続

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