忍の卵を甘やかしたい！【忍玉短編】

･三之助ー続 ページ12

｢僕にはジュンコがいるから…｣

｢へー孫兵はジュンコを見てるのが癒しなんだ｣

｢いいや、見ていると言うよりもこうやってジュンコと触れ合っていると心が安らぎ安心するんだ｣

｢ふーんなら俺にもジュンコ触らせて｣

｢まぁいいけど｣

孫兵の腕を通りジュンコが俺の腕に巻き付く





｢…｣

｢どう？｣

｢…んー全然？なんも感じない｣


｢それは三之助にとってジュンコが特別な存在じゃないからだろうな、おいでジュンコ｣

｢シャー｣

スルスルと俺の腕から移動し孫兵の首へまわるジュンコ


｢特別？｣

｢そう、特別
僕にとってジュンコはとても大切な存在なんだ

誰にも変え難い存在
それなら友愛でも恋愛でも家族愛であろうとも
特別だって言えるんじゃない？｣


｢…そっか｣

｢誰か探してみたら？｣


｢誰か、ねぇ…｣

｢手っ取り早いので行けば親とか｣

｢わざわざ家まで帰るのもめんどくさい｣


｢先生とか｣

｢えーないな｣


｢なら、忍たまで探してみなよ｣

｢どうやって？｣

｢え、だから…まぁ、触れ合ってみたり？｣


｢キモがられない？それ｣

｢あ〜人によっては…｣


｢ま、いいや
やってみる｣

｢まじか、頑張れ｣


孫兵の部屋から出た

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
｢ジュンコ、三之助に合う人は見つかると思うかい？｣

｢シャー！｣

｢へぇ、そりゃ楽しみだな｣

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