忍の卵を甘やかしたい！【忍玉短編】

･三之助ー続 ページ11

俺としては

こういう日常を繰り返すのもいいけど

たまには息抜きというか


縄だとかに囚われず生活したいと思うんだ






簡単に言えば癒しが欲しいってこと


癒しって大事だと思わねぇ？

癒しがあるだけで落ち込んだりしてる時とか辛いこととか乗り越えられるんだ


あぁ、ちなみにこれは

…えっと…ん？誰だったっけ…あ、


そうそう、数馬！数馬に相談した時に教えてもらった




だから今絶賛“癒し”を探している最中












ここ数日は休み時間は癒し探しをしてる
色んな先輩や後輩に聞いてみたりとか


｢癒し？そんなもの必要ない！何故ならこの私の存在こそ癒しとなるからだ！！｣



｢癒し…んー癒しか…何だろう、えっと…うーん…癒し…んー？｣



｢癒しなど要らん！そんなもの忍には必要ない！そんなこと考えてる暇があったらギンッギンに自分を追い込め！｣





まぁ、こんな感じであんまりタメにならない人も居るけど
まともな意見をくれる人もいる


｢癒しっていったら…ボーッと雲の動きとかを見てると癒されるんだなー｣

｢雲か｣

早速草原に二人で寝そべり空を見上げる

｢｢ボー…｣｣


ムクリと起あがる

｢次屋先輩どうしました？｣

｢つまらないからやーめた｣

｢ええ〜｣




〜

｢お団子いーっぱい食べてお昼寝するのがいちばん癒しになりますよー！｣


｢おー！いいなそれ｣


｢作兵衛達も着いてくるのか？｣

｢お前を一人に出来るか！！それに団子食いに行くなら俺らもついて行かせろよ｣


｢まぁ良いけど｣



｢うん！！上手い！｣

｢ここの団子屋はしんベヱのおすすめだからな｣

｢そうなのか！流石しんベヱだな！すごい上手いぞ！｣

｢左門慌てずに食え！喉に詰まったらどうすんだ三之助も食べながら喋るな｣

｢｢お母ちゃん？｣｣


｢次はこの野原で昼寝〜｣

｢ん〜気持ちいいなぁ｣

｢…｣

｢…｣

｢…寝てるだけだと暇だなぁ｣

｢そこまで眠くならないもんな｣

｢まぁ、アイツらまだ10歳だしな…｣


しんベヱ法も上手くいかない

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