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翔
智くんに何か異常はないか細かくチェックされる。
それを聞き流しながら扉の中の霊を溶かし切ってしまう。
その時だった。
扉の中が満たされる感覚と共に何かの力が渦巻いて行く。
まさかさっきので条件の量を満たしたのか…？
俺が慌てていると
雅「にーちゃん達、終わったの？翔ちゃんが全然二階に来ないんだけど大丈夫!?」
タイミング悪くなかなか来ない俺を心配した雅紀が二階から降りてくる。
まずい、これはまずい。
ふと頭によぎったのはあの資料の一文だった。
とびらをとじればちからもとじる
もしかしてこのまま扉を閉じていれば問題ない…？
その推理は正解だったようでそれ以上は何も起きないようだった。
ホッと息を吐く。
雅「さとちゃん、状況教えてよ。」
焦れたような雅紀の声に智君がハッとする。
智「あぁ、ごめん。翔くんが説明してくれると思ってた…。でもそうだよな、見えないもんな。…あー、翔くんが和を抑えてくれたおかげで憑依してた霊は祓い切ったよ。うん。」
雅「そっか…。てか翔ちゃん、またやったの!?こないだだって大変だったじゃん!!」
雅紀に泣きながら怒られてしまった。ごめんごめんと雅紀の頭を撫でてやる。
智「おうおう、もっと言ってやれ。今回なんて反論される前に無理矢理強行突破したんだから。命が幾つあっても足りないよ。」
雅「バカーー!!!!!」
ポカポカと雅紀に殴られながら俺の意識はずっと扉の内側にあった。
これ、解放したら鬼になるのだろうか。
鬼になったらどうなるんだろう。あぁ、早くみんなが見てる景色を見たいな。ようやくなんだ。
雅「ちょっと!俺怒ってるんだけど!?なんで嬉しそうにしてるのさー!」
智「反省してないな…!翔、お前一回説教だ。俺の部屋来い!」
ちょっと考えてごとをしてるあいだにかなり面倒なことになってしまった。
翔「俺より双子怒るのが先だろ!?これ絶対バイト絡みで持ってきてるだろうし!」
智「和はまだ気を失ってるし、潤は降りてきてないから上で疲れて寝ちゃってるんだろ、あいつらは起きてからだ。それまではお前!こないだに引き続き二度目なんだ。どれだけ危ないか分かるまで終わらないからな。」
これは素直に聞き入れた方が早めに終わりそうだ。
まぁ、でも。同じになれるんだからこれくらいどうだっていいか。
緩む口元を隠しながら俺は智君後を追いかけた。
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とうこ(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています！4か、5か…の間？のような感じで、4人でSさんの力を小さくし、小鬼？くらいの能力に抑えながら、永く同じ時間を過ごしていく…みたいな感じもどうかな？と思いました。どんな結末になるか楽しみにしています！ (2021年12月19日 19時) (
レス) @page49 id: d6b414cbbc (このIDを非表示/違反報告)
花序(プロフ) - はじめまして。いつもひっそり楽しく読ませていただいております！わたしは5を希望します。先に寿命を迎える事は悲しい事ですが翔くんの心が4人によって浄化されたらいいなと思います。そしていつかまた何らかのカタチで再会できたら幸せですね。 (2021年12月18日 20時) (レス) @page49 id: 9d25e37658 (このIDを非表示/違反報告)
まさきっち - 私は4を希望します (2021年12月16日 12時) (レス) @page49 id: 61f762c73c (このIDを非表示/違反報告)
翠奈 - ４です。でも、いつかまたあおうねってかんじでおわかれがいいです。できれば、１年後とかに４人の能カも消えて、翔くんもふつうになって５人でくらすっていうかんじがいいです。色々すみません！！ (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 87c0cb4545 (このIDを非表示/違反報告)
夏音(プロフ) - 4 なのですが、数十年後に4人の前に生まれ変わった幼い翔くんと出逢い5人で暮らすとか。ほんのりアンハッピーじゃなくなるといいなぁ。 (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 4a8a281850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽方向 | 作成日時：2021年11月1日 11時
