【名探偵コナン】知らないうちに人助けしていたらしい。

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えっ怖〜、大学の門の前に大きい車が止まってるんだけど、その隣に見覚えのある人が立ってるんだけど、えっ怖〜



「あっAちゃーん！」



私の名前大声で呼んでる！今すぐやめて欲しい！警察に通報したい！あっあの人警察だった

嫌そうな顔をしながら、車に凭れ掛かる萩原さんに近付くと「何でそんな酷い態度なの！」と怒られた。いや貴方が怖いからですけど。
大学なんて一切教えてないはずなのに、この人たちすぐ職権乱用するから嫌なんだよなぁ…



「どうぞ乗って」

「そんなエスコートされても喜びませんからね」

「デートプラン練りに練ったのに？ちょっとくらいは喜んで欲しいな」

「女性の扱い慣れてるくせに」

「Aちゃんの扱いには慣れてないよ」



うっわ凄い口説き文句、これじゃあ誰も彼もイチコロだ。私以外。

助手席に乗るまで「パパ活？」「それにしては若くない？」「彼氏かな？めっちゃイケメン〜！」なんて周りの人たちが騒ぎ始めて最悪だった。こんないかにも高級車より軽自動車でドライブの方がよっぽど嬉しかったかな、うん。



「てか何で迎え…」

「その方が紳士っぽくない？どう？」

「どうって…気合い入りすぎじゃないですか？」

「え〜？Aちゃんの好みどストレートでしょ？」



そう言えばこの人とのメールのやり取りで「どういう雰囲気が好き？」「髪型は？」「俳優で好きな人居る？」とか色々聞いてきてたの、この為だったの？
事情聴取並に聞いてきたから適当に答えてたけどまさか私の好みを知りたかっただけとは、遠回り過ぎる。

見た目に似合わず奥手な萩原さんが面白くて少し笑ってしまう。車内に響いた笑い声に萩原さんが「可愛い」と口にしていたのは聞かなかったことにした。

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