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あの日から大家族だったのに三人家族になった。
そして、私とこひなはコックリさんの私達に憑くという行為に口出しするのをやめた。
そんなある日晴れたコックリさんが布団を干しているときのこと。
こひなが紙飛行機で遊んでいると思うとそれを中断してコックリさんに言った。
「そういえばコックリさん。これからも取り憑くのですか？」
「ぶふぉ！」
私は飲んでいたお茶を噴出し、慌てたコックリさんはその処理をしながら顎に手を当てる。
「んーどうするかな。俺が居なくなったらお前らが寂しがるだろうしな」
ふっと顔をあげた拍子にコックリさんと目が合って微笑まれる。
私達は顔を見合わせてコックリさんに視線を戻した。
「ないない」
「別に」
「Oh……」
これから一週間、私達には災難が降りかかった。
「友達だと思ってるのは俺だけってか？ははっ、せつねー何この片思い」
家事を放棄して鬱モードに突入していつでもどこでもめそめそめそ。
朝から夜までブツブツブツブツ。
遂に私もこひなもブチギレた。
「あのさ、コックリさん。うざい」
「うざ……？」
並んで代弁として私が言えば白くなる全身。
今度はこひなが念を押す。
「うざいです」
「二回も言われた！分けて言われた！！」
「大切なことなので二度言いました」
ガーンとショックを受けるのはいいけど被害を被りたくない。
私とこひなは地面に向かってタンを吐き出した。
「ここまで人形を苛つかせたのは初めててすよ」
「いつまでもいつまでも見てて腹立つ。うざいキモい」
「お兄さんそろそろ号泣するぞ」
私はスッキリしたのでこひなに全てを投げる。
「心を動かされるとは人形的に敗北です。コックリさんがガラスの中年と知っていればこんなことにならなかったのです。お詫びに、仲良しの印です」
「……こひなナイス」
グッと親指をこひなに向けた私。
理由は、こひながお詫びとしてコックリさんの首にかけたのは呪われた装備品だから。
こひながぬーんとした表情で首を傾けた。
「なーんちゃって？」
「ざまあみろ狐」
「あの、おふたりさん。なんか家から出られないんだが？何コレ外れない？！」
ガラガラ鈴を外そうとしながらドンドンと宙を殴る姿はまさに滑稽。
「うん、それ呪われてるから」
呪うはずの相手から呪われたコックリさんだった。
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キース - 面白いです！更新頑張ってください！ (2016年8月2日 23時) (
レス) id: b1702cbaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - とても面白いです！違う作品でも、頑張ってください！ (2016年1月4日 15時) (レス) id: d3c3756fcc (このIDを非表示/違反報告)
威亜(プロフ) - 面白いです (2015年9月3日 0時) (レス) id: 201d9303c7 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻テディ - 面白いです♪私は夢主ちゃんの学校生活についてめっちゃ読みたいです(^^♪ (2015年8月9日 21時) (レス) id: 3dd5edf683 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 龍さん» ご指摘ありがとうございます！直ちに手直し入れさせて頂きます！！ (2015年8月6日 23時) (レス) id: d89bc8a970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てふてふ | 作成日時：2014年10月13日 3時
