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鯛焼きを数個買って家に入ると何かを頑張る二人が目に入った。

そして、私はギャーギャーと主に煩く喚くコックリさんに近寄って弁慶を蹴りあげる。

「痛っ!!」

すると、弁慶を抑えて蹲るコックリさんを踏み付けながら告げる。

「近所迷惑だから黙れ。で、何してたの?」

私の質問に答えたのは無言でこちらを見ていたこひなだった。

「笑顔の練習でせう」

「笑顔?」

こひながコクリと頷く。

「ふーん、こひな笑って」

こひなが私に笑顔を向けたけれど、私からの一言はこれに限る。

「なんていうか、一種のホラー?」

コックリさんがすかさず立ち上がった。

「お前も笑ったらこうなるのか!?」

ビシッとこひなを指差す彼の指を私はねじ曲げた。

「こうはならない。人指差すな」

「分かったから指はなせ!!」

コックリさんから手を離した私からこひなが一歩ほど後ろに下がった。

「こひな、何故後退する…」

「……市松はお姉の笑顔が怖いです」

私はそういったこひなににじり寄って笑った。

「酷いなーお姉ちゃん悲しいや」

ばっと消えたこひなの姿。

麩の奥からガタガタ音がするけどお前はタケシか。

あぁ、あいつはタンスだったわ。

コックリさんが私の顔を覗き込んだ。

「……おまっ、おまっ!!」

私は顔を赤くしてオドオドするやつを目の前に顔を無表情に戻す。

「なんで戻すんだよー!」

「身の危険を感じた」

コックリさんが私の真横で目に見えて大きなため息と共に肩を落とした。

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キース - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年8月2日 23時) (レス) id: b1702cbaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - とても面白いです!違う作品でも、頑張ってください! (2016年1月4日 15時) (レス) id: d3c3756fcc (このIDを非表示/違反報告)
威亜(プロフ) - 面白いです (2015年9月3日 0時) (レス) id: 201d9303c7 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻テディ - 面白いです♪私は夢主ちゃんの学校生活についてめっちゃ読みたいです(^^♪ (2015年8月9日 21時) (レス) id: 3dd5edf683 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 龍さん» ご指摘ありがとうございます!直ちに手直し入れさせて頂きます!! (2015年8月6日 23時) (レス) id: d89bc8a970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てふてふ | 作成日時:2014年10月13日 3時

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