繰繰れ！お姉さま【ググコク】

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こう、なんだろうか。

最近の妖怪たちはモノを壊すのに対して何も思わないのか？

私はコックリさんが三角割りで開けた窓の一部を見て溜息を吐く。

「ん、どうしたんだA？」

コックリさんが心配そうにこっち来たけどお前が原因だよ。

私は彼を横目で睨みながら舌打ちをして、こひなに耳打ちした。

「やっておしまい」

「了解です」

それを聞くやいなやこひなは何処からともなく塩を出してコックリさんの目を突く。

「ふぐぉあぁぁぁ」

「これが塩の力です」

こちらを振り返ってドヤ顔するこひな。

私は親指を立てた。

「よく殺ってくれたな伍長」

「よくやったじゃねえよ！！しかもやるのやるが殺るになってんじゃねえか！？」

敬礼してくれたこひなの前で、私はコックリさんに頬をのばされる。

こひなは途端コックリさんに駆け寄り彼の服の袖を掴んで言う。

「虐待はお止めなさい。暴力は悲しみを生むだけです」

「お前が言うな！」

コックリさんがこひなに目を向ける。

今のうちと私はコックリさんから逃れた。

「あっ！A、まだ話は終わってないぞ！？」

「私の中では終わったのだよ。ってことで、さらば」

私は迷わず玄関へと走って外へ出た。

「え、ちょっ、お前待て！！」

聞こえた声は無視します。

これ当たり前。

私はそのまま散歩がてらに近場の公園へ出かけた。

「鯛焼きの匂い……」

微かに香った鯛焼きの匂いに迷わず私は釣られて歩き出した。

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