20 ページ20
なんだか分からないけれど家に帰ると狐と狐を愛でるこひながいた。
私はこひなから狐をブン取り、ぶら下げて彼女の前に突き出して言った。
「……こひな、うちは動物飼いません。捨ててきなさい」
こひなは手をばたつかせながら口を開いたり閉じたり。
すると、何処かからコックリさんの声がした。
「お、おい！俺だ下ろせ！！」
同時に暴れだす狐。
私は狐を顔を自分の前に持ってきてその顔をよく眺める。
「……な、なんだよ」
狐の口が動けばコックリさんの声がする。
「貴様、まさかコックリさんか」
目の前の狐が頷く。
「だからそうだよ！早く下ろせー！！」
バタバタ暴れる狐。
私はそれを地面に置いた。
「で、何これ」
狐のコックリさんを指さしながらこひなの方を向くとコックリさんの肉球をプニプニするこひながいる。
「先程まで心閉ざしていたコックリさんでせう」
私はコックリさんを見て疑問を口にする。
「……何故心閉じてたし」
コックリさんは物凄い勢いでこちらへ駆け寄るとグスグスと泣き出した。
「聞いてくれよー！こひなが狐の臭いって書いて狐臭(わきが)って読むって！！」
私はふさふさのその頭に手を載せて撫で回す。
「ふーん、こひなだから仕方ない」
「そうでせう」
こひなは肉球を、私はコックリさんのもふもふを堪能するために暫く彼を弄り回した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キース - 面白いです！更新頑張ってください！ (2016年8月2日 23時) (
レス) id: b1702cbaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - とても面白いです！違う作品でも、頑張ってください！ (2016年1月4日 15時) (レス) id: d3c3756fcc (このIDを非表示/違反報告)
威亜(プロフ) - 面白いです (2015年9月3日 0時) (レス) id: 201d9303c7 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻テディ - 面白いです♪私は夢主ちゃんの学校生活についてめっちゃ読みたいです(^^♪ (2015年8月9日 21時) (レス) id: 3dd5edf683 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 龍さん» ご指摘ありがとうございます！直ちに手直し入れさせて頂きます！！ (2015年8月6日 23時) (レス) id: d89bc8a970 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てふてふ | 作成日時：2014年10月13日 3時
